国土交通省は6月9日、ザグレブ(クロアチア)においてクロアチア航空当局と新規航空協定締結に向け、協定の記載事項、今後の手続き等について意見交換を実施。将来的には定期便を就航させるに相応しい航空需要があることを認識し、新規協定締結までの間の暫定的な枠組みに合意した。

日本・クロアチア間の旅行者は増加傾向にある

航空当局間協議には、日本側代表として水田早苗航空局航空交渉官ほか、クロアチア側代表としてディンコ・スタンチッチ 国際航空課長ほかが出席した。日本・クロアチア航空関係を見てみると、2017年夏期スケジュールでは直行便はなく、JALがフィンエアー運航便のコードシェアとして、2015年より夏季限定の週4~5便でヘルシンキ=ドゥブロヴニク線を運航しているのみとなる。

なお、クロアチアのフラッグキャリアであるクロアチア航空はANAも加盟しているスターアライアンスに所属している。同社はエアバスA320等計13機を保有、エアバスA320neoを4機発注中となっている。

両国間の過去5年間のチャーター実績では、2012年は9本(日本企業のみ)、2013年は3本(日本企業が1本・第三国企業が2本)、2014年は2本(日本企業のみ)、2015年はなし、2016年は6本(日本企業のみ)運航している。JNTO統計人的流動を見てみると、2011年の13.3万人(日→クロアチア13.2万人、クロアチア→日0.1万人)から年々増え、2014年には17.9万人(日→クロアチア17.7万人、クロアチア→日0.2万人)となっている(2015年は未集計)。