財務省と内閣府は6月13日、2017年4~6月期の法人企業景気予測調査の結果を発表した。それによると、大企業(資本金10億円以上)全産業の景況判断指数(BSI)はマイナス2.0となり、2016年4~6月期以来、4期ぶりにマイナスに転じた。前回調査ではマイナス1.1と予想していた。
先行きはプラスを予想
業種別にみると、大企業製造業はマイナス2.9と大幅に悪化し、4期ぶりのマイナス。大企業非製造業はマイナス1.6と、こちらも4期ぶりにマイナスに転じた。
中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)全産業はマイナス3.1と、2期連続のマイナス。中小企業(同1,000万円以上1億円未満)全産業はマイナス9.9と、2014年4~6月期以来、13期連続のマイナスとなった。
先行き(各全産業)については、2017年7~9月期は、大企業がプラス7.1、中堅企業がプラス7.5、中小企業がマイナス3.2と予測。2017年10~12月期は、大企業がプラス6.7、中堅企業がプラス7.3、中小企業がプラス0.9と、いずれもプラスになると見込んでいる。
設備投資(全産業、ソフトウエア投資を含む、土地購入額を除く)については、2017年度は前年度比生3.8%増加すると予想している(上期10.8%の増加見込み、下期1.7%の減少見通し)。
財務省は「先行きはプラスになっており、緩やかな回復基調は続いている」と分析している。
調査時点は2017年5月15日、有効回答は1万3,050企業。