劇場版アニメーション『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』の初日舞台あいさつが6月10日、東京・新宿バルト9にて開催された。登壇者は、一条シン役の寺島惇太、太刀花ユキノジョウ役の斉藤壮馬、香賀美タイガ役の畠中祐、十王院カケル役の八代拓、鷹梁ミナト役の五十嵐雅、西園寺レオ役の永塚拓馬、涼野ユウ役の内田雄馬、菱田正和監督。今回は朝8時の上映回後の舞台あいさつをレポート。早朝からのイベントとは思えないほどの熱気に満ちた舞台あいさつの模様をお届けする。

左から菱田正和監督、内田雄馬、五十嵐雅、畠中祐、寺島惇太、斉藤壮馬、八代拓、永塚拓馬

本作は、2016年1月に公開され、1年以上の異例のロングランを果たし話題となった『KING OF PRISM by PrettyRhthm』(通称:キンプリ)の続編。前作の初日舞台あいさつでは果たせなかった、エーデルローズ新入生キャスト7名揃っての登壇が叶い、出演者達が壇上に現れると大きな歓声が上がった。菱田監督も「ようやく7人集まることができたね。本当に嬉しいです。きょう、この景色を見るために俺は来たよ」と興奮気味だ。

『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(通称:キンプラ)の先行上映会は5大都市で行われ、キャストもそれぞれの会場で登壇した。大阪会場に登壇した畠中に、斉藤が「大阪のお客さんはノリが良かったんじゃないですか?」と聞くと、畠中は「キンプラを見た後だと、大阪の方でも皆さん体力を消耗してましたね」と笑い、「でも、熱気をひしひしと感じることが幸せでした」と、ファンの様子を振り返った。

そこへ寺島が、「名古屋は違う意味で疲れた」と言い、名古屋会場で一緒に登壇した五十嵐がいかにパワフルな熱量で周囲を巻き込んでいたかを語る。名古屋での五十嵐の様子を「解き放たれた野獣」と寺島は表現。五十嵐は、「インタビュアーさんが『キンプリ』を観てくださって、信者になってくれたのが嬉しかったです」と、熱く思い出を語っていた。

続いての話題は内田の服装へ。登壇メンバーで「今日は舞台あいさつだからみんなでジャケット着よう」と約束をしていたはずが、一人ロックテイストな服装で登壇した内田。斉藤が「雄馬くんのマントみたいなのは何?」と突っ込むと、他のメンバーも口々に内田の服装についていじり始める。

内田いわく「みんなでジャケットって約束したけど、俺だけロックでいこうと思って。ちょっと暗黒面を見せようと……」とのこと。最後は五十嵐が「ジャケットの解釈も色々あるからね」とまとめた。エーデルローズ新入生キャスト陣の、演じるキャラクターたちに負けず劣らずの仲の良さが見えた場面だった。

ここで寺島が、「みんなに、言いたいことがありまーす」と、『キンプリ』でお馴染みのセリフを叫び、ライブイベント「KING OF PRISM SUPER LIVE MUSIC READY SPARKING!」が10月21日に開催されることを告知。嬉しいサプライズ発表に、会場は驚きの声に包まれる。告知映像の最後には、当日が菱田監督の誕生日だというテロップが流れ、そこでも再び歓声が沸き起こっていた。寺島は、「素晴らしい楽曲ばかりで、僕たちも前からライブができたらいいねなんて話していたので、嬉しいですね」とコメント。また、西浩子プロデューサーから「踊れますか?」と聞かれたことも明かし、ダンスを披露する可能性もちらりと覗かせた。

あっという間に舞台あいさつはエンディングへ。永塚は「今作でOver The Rainbowに最高の虹の向こう側を見せていただいたので、今度は僕らが最高の虹になってプリズムの煌めきを皆さんに届けたいなと思います。10月は最高のピンク色を皆さんに見せられたらと思います」と意気込みを語る。

斉藤は「このメンバーが揃って記念すべき日にご挨拶させていただけたことを幸せに思います。監督の誕生日にみなさんの前でステージを見せられるよう精進してまいります」とステージへの期待を見せてくれた。

八代は「新作の公開を迎えられ、ライブイベントの告知もできて、ここまでようやく来たんだな、という気持ちです。これからも『キンプリ』、『キンプラ』を盛り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします」とコメント。

畠中は「『キンプリ』、『キンプラ』に関わることができて良かったと心から思います。皆さんの応援のお陰です、ありがとうございます」と礼を述べた。

五十嵐は「昨日、みなさんからのお手紙を全部読み返して元気をもらったので、今度は僕がみなさんに元気をお返ししたいです。監督は天才なので……、もう、ヤバいです! 本当にすごい作品ですので、もっともっといろんな人に広めていきたいと思います」と"舌"好調だ。

内田は「観てくださった方はわかると思いますが、とっても元気になれる作品です。また、いっぱい観ていただいて、広めていただいて、みんなで『キンプラ』をブームにしていければと思います」と力強くコメントを残した。

寺島は「皆さんの応援のおかげで、やってみたかったことが次から次へと叶っていくので、この状況が夢なんじゃないかと思ってしまいますが、こうして皆さんと触れ合うと全て現実なんだという実感が湧きます。これからも夢のような現実が続いていけばいいなと思いますので、応援をよろしくお願いします」と笑顔で語った。

菱田監督は「イベント当日の10月21日、俺の誕生日じゃない? って西さんに話した時は『あー』って言われただけだったので、さっきの映像はある意味サプライズでした(笑)。観ていただいたらわかると思いますが、今回の作品、一言では言い表せません。語りつくせないので、可能な限り舞台あいさつに立ち続けたいと思います。週末が来れば監督に会える、と言っていただけるよう頑張ります」とさらなる舞台挨拶へ意欲を見せた。

最後は菱田が「この舞台あいさつから流行らせようと思っている」と言う、「Ready Sparking!!」の掛け声を、ファンと共にピースサインをしながらあげて終了。今後の盛り上がりがますます楽しみになる舞台あいさつであった。