お笑いコンビ・ココリコの遠藤章造が11日、AbemaTVの番組『テレビじゃ教えてくれない!業界裏教科書』(毎週日曜20:00~)に出演し、タモリ、明石家さんま、ダウンタウンの浜田雅功から受けたという金言を紹介した。

(左から) タモリ、明石家さんま、浜田雅功

この番組は、数々の大物芸能人と共演してきた遠藤が、彼らの名言を紹介し、その真意をひも解きながら伝授していくというもの。NMB48の市川美織、AKB48の入山杏奈、タレントの入矢麻衣、太田唯、モデルの堀田茜の5人が受講した。

かつて『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラーだった遠藤は、本番終了後にタモリから「飲み行く?」と誘われたときに言われた名言を紹介。昼の2時から飲みだし、酒の進んだタモリに「ところで遠藤ってさ、どういうタレントになりたい?」と聞かれ、遠藤は「コント師としてやっていきたいんですよ」と答えたが、タモリは「それも良いんだけど、スポンジのようになんでも吸収して、自分の形をどんどん変えてやっていったほうが良いよ」とアドバイスしたという。

タモリは「ストロングスタイルで、コントしかしません、トークしかしません、MCしかしませんっていう人間も立派だと思うけど、なかなか無理だから、そこに行くまでにはいろいろ形を変えて、自分が思ってるのと違う仕事が来たときも1回やってみて、いろいろ吸収してダメだったらやめたらいい。でも、ダメなことはだいたい無い。何かしら『こういう出会いがあるのか!』ってなっていろんなことが吸収できるから、自分の形を変えて柔軟になれば、最終的に自分のしたい道が見えてくるよ」と伝えたそうだ。

当時20代の遠藤には、よく分からなかったというが、後日あらためて尋ねると、『いいとも』のトークコーナー「テレフォンショッキング」で32年間、毎日違うジャンル・年齢層・キャリアのゲストを迎えても、タモリは「この人の話を吸収してやろう」と興味を持つことで長年やっても飽きず、吸収したものを自分の趣味にして、別の番組で生かすこともあったと聞いて、遠藤は「今となっては分かるんですよね」と理解。自身で解説しながら、「しゃべって鳥肌立ってきた」と、名言をあらためて実感したようだ。

大物たちの名言を紹介するココリコの遠藤章造 (C)AbemaTV

また、さんまからは、売れだした頃に番組にゲストで呼んでもらい、本番直前のセットの裏で「売れるのは簡単 売れ続けるのが難しいんや」と言われたことが忘れられないそう。遠藤が小学生の時からテレビで活躍し、いまだにトップに君臨することで、売れ続けることを実践しているさんまだが、遠藤は「さんまさんは一切手を抜かない。ご本人はたぶんもっと売れてやろうと考えてると思うんですよ」と、その秘けつを推測した。

さらに、「さんまさんはテレビをすごいチェックしててアンテナが高いから、皆さん(入山ら)との会話もギャップは無いと思う。自分の番組もチェックするのは、"明石家さんま"というものを常に自分で再認識して入れ込んでるんじゃないかと思うね。24時間ずっと努力してる」と、そのすごさを称えた。

そして、浜田からは、仕事で悩んで相談しようと食事に誘ったとき、遠藤から話題を切り出す前に、店の席に座ってすぐ「章造、俺をどついたらええやん」と言われたそう。お笑いコンビが群雄割拠する中で、ココリコが方向性に悩んでいたのを、浜田は察していたそうで、「簡単やねん。俺バーンどついたら、道開けてくるで」とアドバイス。「俺をどついたやつおらんやろ。その俺をおまえがどついたら、世間の見方が変わるで」という浜田の発言を振り返りながら、遠藤は再び「鳥肌が止まらないです」と興奮していた。

他にも、人伝えに聞いたという、ビートたけしの「努力すればかなう夢もある」という名言を紹介。「何でもやらんとかないませんよっていうことなんですよ。努力を怠ると、夢はかなわないんですよね」と、しみじみ語った。