JR西日本は9日、山口線新山口~津和野間で運転される「SLやまぐち号」の9~12月の運転計画を発表した。「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」の開催に合わせ、9月から「SLやまぐち号」に新客車、35系客車が導入される。9月2日以降の土休日に運転され、9~12月は計37日間の運転を計画している。
「SLやまぐち号」はおもに蒸気機関車C57形1号機の牽引で運転。8月27日に現行のレトロ客車5両(12系)が最終運転を迎え、9月最初の運転日から新客車5両(35系)を導入予定とされていた。6月4日に新山口駅で新客車の報道公開も実施された。
9月最初の運転日は9月2日(土曜日)で、下り列車は新山口駅10時50分発・津和野駅13時7分着、上り列車は津和野駅15時45分発・新山口駅17時30分着で運転。9月3日以降、下り列車は新山口駅10時50分発・津和野駅12時59分着、上り列車は津和野駅15時45分発・新山口駅17時30分着となり、年内は12月23・24日まで土休日に運転される。下り列車は地福駅で14分間停車するため、記念撮影なども可能。なお、9月からの「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」に合わせたイベントも開催予定となっている。
「SLやまぐち号」の新客車は定員245名(グリーン車23席、普通車222席)。1号車はグリーン車で、展望デッキ寄りに展望室(フリースペース)を備える。座席は回転リクライニングシートでコンセントも設置。一部座席はボックスシート(4人用・2人用)となる。1号車の利用に関して、「普通列車のグリーン料金が必要となります」「1号車の展望デッキ、展望室は普通列車グリーン券をお持ちのお客様がご利用いただけます」とのこと。
2~5号車は普通車で、座席は4人用のボックスシートとなり、それぞれテーブルとコンセントを設置している。5号車にバリアフリー対応の多機能トイレや多目的室も用意した。3号車には販売カウンターをはじめ、SL運転を体験できる運転シミュレーター「機関士体験 走れSL『やまぐち』号」、SLのしくみを楽しく学習できる投炭ゲーム「走れSL 罐焚き(かまたき)ゲーム」、SLの歴史やしくみを学べる展示スペースを設置した。