「エコカー」といえばハイブリッド車(HV)をはじめ、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)など、さまざまなタイプが存在している。では、実際に購入を検討するなら、どのタイプを選ぶだろうか。今回はマイナビニュース会員506名に「購入を検討したいエコカーは次のどれですか」と質問し、その理由も聞いた。

Q.購入を検討したいエコカーはどれですか(単数回答)

「購入を検討したいエコカーは?」との質問に、「ハイブリッド車(HV)」と答えた人が約半数。続いて「電気自動車(EV)」が2割

1位 : ハイブリッド車 220人(49.2%)
2位 : 電気自動車 90人(20.1%)
3位 : プラグインハイブリッド車 41人(9.2%)
4位 : クリーンディーゼル車 37人(8.3%)
5位 : 燃料電池車 18人(4.0%)
6位 : ダウンサイジングターボ車 16人(3.6%)
その他 25人(5.6%)

Q.そのエコカーを選んだ理由を教えてください

ハイブリッド車(HV)

・「ハイブリッドがコスト面、メンテナンス、製品の安定性等、一番安定していると考えるから」(45歳/長野県/会社員・公務員・団体職員)
・「ガソリン車よりは燃費が良く、EV車は充電設備や充電時間がまだまだかかり、マンション住まいの身にとっては充電設備をマンションの共用部に設置するのは無理なので」(39歳/埼玉県/会社員・公務員・団体職員)
・「電気は充電に時間がかかったり、場所が少ないなど制約が多い。ハイブリッドならガソリンスタンドも多いし実績もあって安心」(36歳/東京都/会社員・公務員・団体職員)
・「本当はEVを選びたいが、電気ステーションが少ないのと、走行距離がまだまだ少ないので、お手頃になってきたハイブリッドを選択」(55歳/三重県/会社員・公務員・団体職員)
・「技術が確立されており、選んで間違いがないため」(40歳/埼玉県/会社員・公務員・団体職員)

電気自動車(EV)

・「電気自動車は進化をしているし、充電スポットがさらに増えれば、利便性も向上するから」(51歳/東京都/その他)
・「この先ガソリン車は減っていく傾向にあると思う。電気自動車が主力になるのではないかと考えている」(47歳/東京都/求職中・無職)
・「最近は充電ステーションも増えてきて、そろそろ買っても良い頃かと思う」(44歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員)
・「これからは、化石燃料を必要としない電気です」(65歳/埼玉県/会社員・公務員・団体職員)
・「電気で走ったら空気は汚れない」(33歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員)

プラグインハイブリッド車(PHV)

・「家庭用充電にもガソリンにも対応してる様なので電池切れの心配がなさそうだし、一度試してみたい」(43歳/愛知県/会社員・公務員・団体職員)
・「ガソリンと電気の併用なので一番安心感があるから」(37歳/愛知県/会社員・公務員・団体職員)
・「燃費とパワーを兼ねそろえているため」(40歳/鳥取県/会社員・公務員・団体職員)

クリーンディーゼル車

・「燃料費が安いのと、ハイブリッド車はあまり好きでない。輸入車では一番メジャーなタイプだと思うから」(49歳/福島県/フリーター)
・「燃費がよくて、パワーもありそうなので」(58歳/大阪府/会社員・公務員・団体職員)

燃料電池車(FCV)

・「まだまだ高価だが、まったく排ガスを出さないのはすごい。静かで乗り心地が良いらしいので、一度は乗ってみたい」(33歳/山口県/会社員・公務員・団体職員
・「廃棄物が水という究極のエコカーだと思うから」(38歳/滋賀県/求職中・無職)

ダウンサイジングターボ車

・「今までの動力と変わらず、違和感がなくてすむから」(44歳/茨城県/会社員・公務員・団体職員)
・「運転して楽しい車が良い」(57歳/宮崎県/会社員・公務員・団体職員)

その他

・「eパワー」 : 「ガソリンエンジンで発電した電力で走行するというのは、現在のインフラガソリンスタンドがあれば十分なので」(53歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員)
・「軽自動車」 : 「トータルで考えると軽い軽自動車が一番エコだから」(37歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員)

総評

今回のアンケートでは447名(506名中)から有効回答を得ており、その中の約半数(49.2%)が「ハイブリッド車(HV)」を選択する結果となった。おもな理由として、従来と同じガソリンで走ることができて、ガソリン車より燃費が良いこと。そして、すでに成熟した技術であるため、他のタイプよりも安定しており、なおかつ価格も安くなっていることを挙げる人が目立っている。

2位の「電気自動車(EV)」は、「ハイブリッド車(HV)」以外のタイプでは頭ひとつ抜けた人気となっており、全体でも2割を超える(20.1%)支持を得ている。「ハイブリッド車(HV)」を選んだ人は現時点での運用を考えた意見が多かったが、「電気自動車(EV)」の場合は「これからは、化石燃料を必要としない電気です」(65歳/埼玉県/会社員・公務員・団体職員)、「電気自動車が主力になるのではないかと考えている」(47歳/東京都/求職中・無職)など、少し先を見据えた意見が多くみられた。また、環境負荷を考えて「電気自動車(EV)」を選択している人も少なくない。

3位の「プラグインハイブリッド車(PHV)」は、電気とガソリンの両方で走ることを評価した意見が多く、4位の「クリーンディーゼル車」は、トルクがあること、ガソリンより軽油のほうが安いこと、海外メーカーが採用していることなどが理由に挙がっていた。また、今回の調査で用意した選択肢以外にも、「eパワー」をはじめ、従来からある「軽自動車」という回答も見られた。

調査時期: 2017年2月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 506名(有効回答 : 447)
調査方法: インターネットログイン式アンケート