食品に対する健康志向は近年ますます高まるばかり。中でも「ロカボ」、つまり低糖質の市場では、飲食メーカー各社の動きが活発になっている。明治はこのほど、糖質を抑えた「明治ロカボーノ カフェラテ」および「明治ロカボーノ フルーツラテ」の新商品発表会を開催。ロカボ飲料の市場にいち早く参入した。

明治がロカボ飲料を発売

低糖質ラテのターゲット層は?

新発売の飲料「明治ロカボーノ」は、カフェラテとフルーツラテの2種類で価格は各160円。甘さや満足感と、低糖質を両立させたところに最大の特徴がある。ブランドの名称も、低糖質を意味する「ロカボ」と、「おいしい」のイタリア語表現である「ボーノ」を組み合わせたものだ。

明治では新商品のターゲットを「20~30代の男女」(市乳営業本部の守屋孝氏)としており、CMには乃木坂46の白石麻衣さん、西野七瀬さん、高山一実さんを起用している。「健康的なイメージがあり、特にターゲット世代の男女双方に好かれる旬な存在」(同)ということが起用の理由だそうだ。

CMには乃木坂46の3人を起用

テレビCMのほか、公式ホームページのweb限定動画、SNSへの投稿を対象とするオリジナルグッズのプレゼント企画など、若い世代を意識したプロモーションにも力を入れる。

発表会ではCM放映のほか、乃木坂46の3人が撮影の様子について語ったり、試飲して感想を述べるなどして、商品の特徴やコンセプトを紹介していた。では、同商品の「低糖質でおいしい」という特徴はどのように実現されているのだろうか。

糖質量を10g以下に低減

まず、1本(430ml)あたりの糖質量は9.9gとしている。これは、「ロカボ」という用語の登録商標を取得している食・楽・健康協会が提唱する定義にのっとったものだ。同会の定義によると、1食あたりの糖質量20~40g、間食の糖質量10gで、1日に70~130gほどが適正な糖質量とされている。

発売されたロカボーノは全量で10g以下なので、「ロカボ」の定義に当てはまるわけだ。ただし、あくまで間食の代わりに同商品のみをとる場合に限る。スイーツを食べながらゴクゴク飲んでは、ロカボではなくなってしまうので注意しなければならない。