LGエレクトロニクス・ジャパンは9日、有機ELディスプレイを採用する77型テレビ「OLED 77W7P」を発表した。6月23日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は2,500,000円前後(税別)。
2017年における同社有機ELテレビのラインナップ最上位にあたる「OLED W7P」シリーズの新モデル。有機EL採用のテレビで世界最大サイズとなる77インチの大型モデルとなっている。
パネル部分が約6mmと薄く、壁面に張り付けて宙に浮いているように感じられる「Picture-on-Wall」デザインを採用。圧迫感を感じさせず、高い没入感が得られるとする。ただし、コンパニオンボックスは専用ケーブルでの接続が必要となる。
HDR規格として、「HDR10」と「ドルビービジョン」に対応。最新技術「Active HDR」により、エンコードされたメタデータを活用し、本来あるべき色彩へ近づける。放送用のHDR規格「HLG」も対応予定となっている。
一般的な映像をHDRの映像に近づける「HDR Effect」機能も強化。明るい領域と暗い領域のそれぞれを色補正し、コントラストをより高品位に引き上げる。ダイナミックレンジも21Stopsまで広がった。
音響面ではドルビーアトモスに対応し、ドルビーアトモスに最適化した「ムービングスピーカー」を開発。上方向の音に特化した2基のハイトスピーカーを備え、四方に拡散することなく天井で音を反射し、従来では描きにくかった頭上からのサウンド表現が可能になったという。なお、HDMI入力によるドルビーアトモスへの対応は、ソフトウェアアップデートにて対応予定。
主な仕様は、解像度が3,840×2,160ドット、視野角が±178度。画質エンジンは「OLED Mastering Engine」で、倍速機能を搭載。スピーカーは、20Wのハイトムービングスピーカー×2基、20Wのミッドレンジ+ツイーター×4基、20Wのウーファー×2基を備える。
チューナーは、地上/BS/110度CSデジタル×2基を内蔵。USB 3.0×1、USB 2.0×2、有線LAN、Wi-Fiなどを備え、USB HDDへの録画機能も持つ。映像入力インタフェースはHDMI×4、コンポーネントビデオ×1。本体サイズは約1,721×D6×H989mm、重量は12.3kg(OLEDパネルのみ)。