日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は現在、「請求書ほか」などの件名が入ったウイルス付メールが拡散しているとして注意を呼びかけている。
「請求書」添付ファイルにウイルス
同センターは6月8日、ウイルス付メールの具体例を公開。「請求書ほか」「請求書を添付」「請求書」などの件名のメールに、「請求書(完成届).xls」「000000(ランダムな数字).xls」「御請求書.xls」などのウイルスが入ったファイルが添付されているという。また、ランダムな日本人名が書かれた署名付きメールも確認されている。
これらのウイルス付メールの添付ファイルを開き、インターネットバンキングマルウェアに感染すると、金融機関関連情報が窃取されるなどして、インターネットバンキングの不正送金などの犯罪被害に遭うおそれがある。
このほかにもウイルス付メールは多数配信されており、上記の例以外でも、添付ファイルの開封を促したり、リンク先のサイトの閲覧を促すような不審なメールに十分注意するよう呼びかけている。また、同センターでは不正送金被害につながるマルウェアの感染状況を確認できるWebサイトを試験運用しており、同サイトを利用するなどして犯罪被害の防止を図ってほしいとしている。