きみと一緒、あたらしい時間「待ってるよ」

おなかの中にいのちが宿った。

それは突然のことで、わかった瞬間のあのゾワゾワ感は今もまだ鮮明。でも思い起こせばはっきりと分かる前、なんとなくその人はやってくる、という感覚があったような気がする。だからすごくびっくりはしなかった。

子どもを授かりたい、という気持ちはもちろん昔からあったけれど、自分の年齢(先日40才になりました)のことや仕事のこと、いろんな事を考えるとそこまで前向きに進めていた訳ではなかった。

同年代なら分かるかもしれない、迷いの感覚。でも、来てくれた。ただそれだけで自分の人生をストンと受け入れることができた。すごく、自然に。あとは全身に広がる優しい感覚。「来てくれてありがとう」。

いわゆる高齢出産だから、まずは安定期に入るまでも油断大敵、入ってからも何が起こるかわからない!と身構えていたのだが、幸い初期のつわりもほぼなく、朝こそ少しだるい気分になることはあっても仕事時間になると身体も心もシャキッと通常モードに戻り、妊娠中の仕事はほぼ支障なくすることができた(本当にありがたかった……!)。

理由?わかりません。

新陳代謝がいいから?(とても汗かきなんです)
山登りするから?(アウトドア好きなんです)
よく食べるから?(仕事柄、ね)

友人たちには「さすがの体力!」と言われたけれど、どうしてかは特定できない。ただ、自分だけの力ではない気もするので、いつもおなかに向かって「元気でいさせてくれてありがとう」と感謝を伝えている。

そうしてあれよあれよという間に今臨月を迎え、あともう少しで待ち人に会える、という日々を過ごしています。