アイデムの人と仕事研究所は6月7日、2018年3月卒業予定者の就職活動に関する調査結果を発表した。調査は6月1日~3日、2018年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生及び大学院2年生の男女685名を対象に、インターネットで行われた。
6月1日時点の内定獲得率は、53.6%に到達。前月と比べると22.6pt、前年比では5.7ptの増となった。これは、3月広報解禁の採用スケジュールとなった2016年卒学生の同日状況(31.1%)から1.7倍となっており、年々ペースが速まっていることがわかる。
男女別に見ると、男性は前年(44.9%)を10pt以上も上回る55.9%を記録。女性は前年(50.3%)とほぼ横ばいの52.0%となった。文理別では、文系が49.5%なのに対し、理系は64.5%となり、文理で15ptの差が開く結果となった。
内定獲得社数については、2社以上の複数内定獲得者が49.4%(前年比+4.7pt)と、半数に迫る結果となった。応募企業数は年々減少傾向(2016年卒27.6社、2017年卒22.2社、2018年卒21.0社)。面接選考企業数(2016年卒6.8社、2017年卒8.6社、2018年卒9.4社)や内定獲得社数(2016年卒1.7社、2017年卒1.8社、2018年卒1.9社)はともに増加傾向となった。
「第一志望群以外の企業から、『自社が第一志望か』と聞かれたことがあるか」を聞くと、78.2%が「聞かれたことがある」、21.8%が「聞かれたことはない」と回答した。
「聞かれたことがある」と回答した人に「どのように回答したか」を聞くと、63.6%で「『第一志望』だと回答した」が最多となった。以降、「『第一志望群』だと回答した」(28.8%)、「『第一志望(群)ではない』と回答した」(7.6%)と続いた。