難解な専門用語を理解してから保険に加入しよう

保険に加入しようと思い、いざ申し込みをする段階になって「契約者」「被保険者」「受取人」として誰の名前を書けばいいのかわからなくなった経験はありませんか? 生命保険や医療保険にはこれらの三者は必ず登場します。

実はそれぞれが契約やお金に関する役割を担っているため、正しく理解しておくことが大切です。今回は、保険にまつわるこれらのキーワードにスポットを当ててみましょう。

それぞれの用語を具体例とともに確認

「家族のために」と自分自身と奥さん(Bさん)の生命保険に加入することにしたAさん。契約申込書への記入の際、曖昧だった契約者と被保険者と受取人という言葉の意味を保険販売員に確認しました。

被保険者……保険の対象になる人のこと。その人が入院したら、事故に遭ったら、死亡したら……というように、被保険者に保険契約の支払い事由が起これば給付金や保険金が支払われます。

契約者……保険会社と契約を結んで保険料を支払う人のこと。保険金額や保険料の支払い方法、受取人を誰にするかなど、契約者が申し込みの内容を決定します。また、加入後に契約内容の変更を請求する権利も持っています。

受取人……保険会社から支払われる保険金や給付金を受け取る人のことです。通常、保険金や年金、給付金などの種類ごとに指定されます。

被保険者・契約者・受取人が同一人である必要はなく、それぞれ別であっても構いません。そこでAさんは、被保険者・契約者ともにAさん、受取人を妻のBさんにする内容の申込書と、被保険者を奥さんのBさん、契約者はAさん、受取人は2人の子どもであるC君に指定する申込書を記入しました。

つまり、前者の契約はAさんの万一に備え、Aさん自身が保険料を払い、AさんにもしものことがあればBさんが保険金を受け取ります。後者の方は、Bさんの万一に備え、Aさんが保険料を払い、C君が保険金を受け取ります。