国土交通省は6月7日、「2016年度テレワーク人口実態調査」の結果を発表した。今回は、モバイルワークなど在宅以外も含めたテレワークの実施実態や、業種等によるテレワークの普及度合いなどを調査した。
平均仕事時間/日は約2~4時間
テレワークを行う場所を調べたところ(重複回答含む)、自宅でテレワークを行う「在宅型」は47.1%、自社の他事業所やコワーキングスペースなどでテレワークを行う「サテライト型」は51.0%、出張先や移動中などにテレワークを行う「モバイル型」は51.7%と、いずれも同程度となった。
自宅以外でテレワークをする理由を聞くと、「業務効率向上」が45.9%と最も高く、次いで「空き時間の有効活用」が32.4%、「移動中の時間を無駄にしたくない」が31.9%となった。
1日当たりの平均仕事時間は、「サテライト型」が4.1時間、「在宅型」が2.9時間、「モバイル型」が2.2時間。テレワークの頻度は、「在宅型」「サテライト型」「モバイル型」のいずれも約半数は週1日以上の高頻度だった一方、残りの半数は1カ月に数日、年に数日といった低頻度だった。
業種別にテレワークの割合をみると、雇用型、自営型ともに「情報通信業」が最多となった(雇用型32.3%、自営型49.2%)。
勤務先にテレワーク制度等があると回答した雇用者は14.2%。実施効果については、「制度等あり」と答えたテレワーカーでは「プラスの実施効果を感じている」割合は71.7%に上った。
「テレワーク」の認知度は全体の53.3%(「知っていた」18.5%、「聞いたことはあったが内容はよく知らない」34.9%)だった。