マンションマーケットは6月7日、東京都港区の駅から徒歩10分圏内にある中古マンションについて、資産性が高いエリアトップ10を発表した。
最も資産性が高いのは「麻布十番」
調査対象は相場上昇サイト「マンションマーケット」に掲載されている中古分譲マンション(データは2017年5月31日時点のもの)。対象エリアは港区の30エリア。2007年当時対象エリアに存在していたマンションについて、2007年当時と2017年現在の価格(平均㎡単価)を比較し、上昇率が高いトップ10エリアをランキング化した。
最も資産性が高かったのは「麻布十番」で、2017年の平均㎡単価は101万2,086円となり、過去10年で27.1%上昇した。次いで、2位「虎ノ門」(上昇率24.4%、2017年平均㎡単価98万6,769円)、3位「浜松町」(同22.0%、同73万2,425円)、4位「芝浦」(同21.9%、同71万1,246円)、5位「三田」(同20.2%、同82万8,407円)と続き、上位5エリアまでが平均20%以上と高い上昇率を記録した。
エリアごとにマンション別の価格推移をみると、上昇率が高いマンションは比較的築年が経過していることが判明。各エリアにおける上昇率が下位5マンションの平均築年は23.32年だったのに対し、上位5マンションの平均築年数は36.1年と、上昇率が高いマンション群の方が築古であることがわかった。
同社は「港区の高層マンションの建設ラッシュに伴い、周辺マンションの価格も引き上げられたため」と分析している。