説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneを水平持ちするとSafriが使いやすい場面って?』という質問に答えます。

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iPhone(iOS)には、持つ方向にあわせて画面を自動回転する機能が装備されています。内蔵のジャイロセンサーを利用し、垂直から水平に変わったときには横長の画面に、水平から垂直に変わったときには縦長の画面に一瞬で切り替わります。すべてのアプリではありませんが、Safariなど多くのアプリがこの機能に対応しています。

多くのWEBサイトは、縦長のページデザインを採用しています。上から下へと画面をスクロールしつつ読み進めるスタイルはパソコンのWEBブラウザと同じで、基本的には垂直方向のほうが扱いやすいといえるでしょう。水平表示にすると、下方向へスクロールする頻度が増えますから、むしろ逆効果です。

しかし、ブックマーク画面を見ながらWEBブラウジングするとなると事情は変わってきます。多数のWEBサイトをブックマークに登録し、それをひとつづつ表示していく場合には(ブックマークの巡回)、ブックマークの再表示がストレスとなるからです。

iPhoneを水平持ちした状態でブックマークを表示すると、画面の左半分がブックマークリストとなります。ブックマークをタップするやいなや画面右半分に表示されたWEBページが更新されますから、ブックマークボタンを何度もタップする必要はありません。

しかも、ブックマークリストを表示し続けることができます。iPhoneを垂直持ちしているときは、どれかのブックマークを開くとリストは消えてしまいますが、水平持ちしているときにブックマークボタンをタップするとボタンが押し込まれた状態になり、ブックマークを開いてもリストは表示され続けます。

iPhoneを垂直持ちに切り替えても、ブックマークボタンが押し込まれた状態は維持されますから、ブックマークを開くときには水平持ちにして、ページを読み進めるときには垂直持ちにする、ほかのブックマークを開くときには再び水平持ちにする……Safariの使いかたが少し変わるかもしれませんよ。

iPhoneを水平持ちに切り替えてからブックマークボタンをタップすると、ブックマークリストを表示し続けることができます