ここ数年、ご当地の味を楽しめる「地サイダー」なるものが人気だが、ユニークな素材との組み合わせを堪能する一方で、原点に立ち返ってみるのもまたオツなもの。日本最初のサイダーと言われる、兵庫県有馬温泉生まれの「有馬サイダー」の復活を目指して作った「ありまサイダーてっぽう水」で、その味を確認してみてはいかが?
明治時代のビン詰め炭酸水がデザイン元
「ありまサイダーてっぽう水」が誕生したのは2002年のこと。明治・大正時代に製造されていた「有馬サイダー」を復活させるべく、地元の有志が集まって作った「有馬八助商店」が当時の味を復活させたのだ。レシピが現存しないため"再現"とまではいかなかったというが、風味も味わいもどこか懐かしさを感じさせる。
ラベルのデザインを担当したのは、有馬八助商店のメンバーのひとりである、「吉高屋」店主・吉田さん。吉高屋は有馬温泉で明治時代から続いている土産物店だ。
吉田さんによると、「ありまサイダーてっぽう水」にメインビジュアルとして描かれている大砲は、明治時代のビン詰め炭酸水「てっぽう水」に使われていたもの。絵柄のインパクトの強さゆえ、採用を決定したんだとか。
口にした瞬間に分かる強烈な爽快感
もちろん、ビジュアルイメージと味の相性も抜群。「この飲料の特徴は、何と言っても炭酸圧が強いこと」と吉田さんが話す通り、口にした瞬間強烈な爽快感を浴びることができるのだ。また、白糖を使用した爽やかな甘みなので飽きがこないのもうれしいところ。
「ストレートで飲んでももちろんおいしいですが、癖がない香りなので洋酒で割ってもおいしいかもしれませんね」とのアドバイスに従い、アルコール飲料として楽しむのもいいだろう。
商品は、有馬温泉の土産物店や飲食店、旅館、ホテルなどで入手できる他、オンラインショップでも購入可能。お風呂上がりにスカッと爽やかな飲み物が欲しくなる今の時期なら、まとめ買いするのもありだ。
とは言え、まずはやはり本場の温泉にどっぷりと浸かった後に楽しむのがベスト。兵庫方面にお越しの際には、ぜひ入浴とセットでのリフレッシュを検討してみては?