新京成電鉄は8000形8512編成をかつての標準色に塗り替え、6月9日から定期運行を開始する。当面の間、リバイバルカラーのまま運行を続けるとのこと。同社の全26編成のうち1編成のみの変更で、「ジェントルピンクのカラーリングが主になっている中、忠実に再現した昔懐かしいリバイバルカラーにぜひご乗車ください」と発表している。
1978年11月に登場した8000形は、同社初の電気ブレーキ、両開きドア、冷房装置を搭載し、当時としては画期的な車両だった。翌年に導入した2次車において、後に標準色となるベージュの下地に茶色で太めのラインを引いたシンプルな車体塗装が登場。このカラーリングは8000形9次車まで続き、さらに1986年に登場した8800形にも受け継がれた。
京成千葉線への乗入れを開始した2006年12月以降、茶色の太いラインからえんじ色の細いライン4本を合わせたデザインに切り替わり、現在は2014年6月にコーポレートカラーとなった「ジェントルピンク」を基調としたカラーリングへの変更が進む。こうした中、昭和から平成にかけて親しまれた「標準色」を復活させることで、利用者に楽しんでもらいたいとのねらいがあるという。