JR東日本は6日、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」(東京2020大会)の競技会場周辺の駅となる有楽町駅・新木場駅、ベイエリア競技会場への主要乗換え駅となる新橋駅、空港アクセス路線への主要乗換え駅となる浜松町駅について、駅改良の具体的な計画をまとめ、発表した。4駅とも2020年春頃までに使用開始を予定している。
同社は東京2020大会で多くの利用者が見込まれる競技会場周辺の駅や主要乗換え駅を対象に、改札口やコンコースの改良、バリアフリー設備の拡充などの駅改良を進めており、千駄ケ谷駅・信濃町駅・原宿駅はすでに工事に着手している。今回、新たに有楽町駅・新木場駅・新橋駅・浜松町駅の4駅について駅改良工事の内容が発表された。
競技会場のひとつ、東京国際フォーラムへの最寄り駅となる有楽町駅では、国際フォーラム口と中央口を結ぶ通路を新設し、山手線・京浜東北線ホームへのエレベーターを大型化して国際フォーラム口へのバリアフリールートを確保する。ホームへの階段やトイレ、コンコースが拡張され、京浜東北線ホームへのホームドアの設置も予定されている。
夢の島公園への最寄り駅となる新木場駅では、改札口・改札内コンコース・トイレを拡張し、階段・エスカレーター・エレベーターを増設してホームから改札口への動線を増やし、混雑緩和を図る。ベイエリア競技会場への主要乗換え駅となる新橋駅では、山手線・京浜東北線ホームへのホームドア設置に加え、柱の少ないホームの実現に向けて大屋根を拡張する。柱幅の縮小などにより、コンコース・改札も拡張される。
空港アクセス路線(東京モノレールなど)への主要乗換え駅である浜松町駅では、東京モノレールとの乗換え通路が相互通行となり、2018年3月に供用開始予定。山手線・京浜東北線ホームへのエレベーターを大型化してバリアフリー設備を増強し、山手線ホームへのホームドア設置も予定されている。JR東日本によれば、有楽町駅・新木場駅・新橋駅・浜松町駅の駅改良にかかる工事費総額は約250億円を見込んでいるとのこと。