JR東日本は6日、さらなる車内セキュリティレベル向上のため、山手線の新型車両E235系に車内防犯カメラを設置すると発表した。設置時期は2018年春以降とされ、山手線に投入される全50編成550両(量産先行車も含む)を対象に順次設置される。
山手線の新型車両E235系に設置される車内防犯カメラは各車両に4台ずつ。1両あたり8カ所ある出入口のうち、4カ所のドア上(車内案内表示器の横)が設置検討範囲とされている。車内防犯カメラを設置した車両には、カメラが作動中であることを表示するステッカーが掲出されるとのこと。「防犯カメラの映像は関係法令や社内規程等に基づき厳正に取扱い、関係社員等に周知徹底します」とJR東日本は発表している。
新型車両E235系は「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」をキーワードに開発され、JR東日本における次世代通勤型車両の標準として展開される。山手線では2015年度に量産先行車1編成が投入され、今年5月22~30日にかけて量産車3編成が営業運転を開始した。量産車は今年度中に計15編成、2018年度以降に計34編成を投入する予定で、2020年春頃までに現在の主力車両E231系500番台を置き換える計画となっている。