夜中の授乳は大好きな時間。静まり返った暗闇の中、ぬくぬくとした布団にくるまりながら湯たんぽのようにあったかい息子を抱えて過ごすひと時は、幸せを噛み締める時間でもあります。ウトウトしながら、口もとだけは一生懸命動かして夢中でおっぱいを吸う息子。その姿が、可愛くて、愛おしくて。次第にゆっくり目を瞑り、やがて眠りに落ちてゆく。その様子をただただじーっと見届ける時間は、心から安らぎを感じます。
とはいえ、夜中の授乳は睡魔との戦い。深夜の授乳は3〜4時間ごとにやってきます。突然「フギャー」と目を覚ましたら、私もすっと起きて息子を抱きかかえ、そのまま授乳体制に。大抵はおっぱいを飲みながら、腕の中でまたウトウトと眠りについてしまうのですが、そこからがちょっとした戦いです。「背中スイッチ」とはよく言ったもので、布団に下ろした瞬間に「オギャー!」と泣き出してしまうのです。再び抱っこし、おっぱいをあげる。また寝たな、と思ったら、そーっとそーっと布団へ。それでもまた「オギャー!」。そして再び抱っこ。これを1度の授乳で2〜3回繰り返すのです。1回で成功すればラッキー。私も息子の脇に横たわり、次の授乳までのわずかな眠りにつけるのでした。