日本玩具協会は、6月1~4日に国内最大規模の玩具見本市「東京おもちゃショー」を東京ビッグサイトにて開催。国内外から153社の企業が集まり、約35,000点のおもちゃが展示されている。ここでは、会場にさっそく足を運んできた3歳児パパの筆者が、「子どもに買ってあげたい!」と思ったベビー向けの注目おもちゃを紹介しよう。

会場で目を引いた巨大なシルバニアファミリータウン

おもちゃってどうやって選べばいいの?

ひと口に「おもちゃ」といっても、パズル、積み木、ねんど、三輪車、ぬいぐるみ……などなど、その種類は多種多彩。加えて「この積み木で遊んで賢い子に育ってくれたら」「このぬいぐるみのお世話をして優しい子に育ってくれたら」と、何かしら子どもにとってメリットになるおもちゃを選びたいという親心もある。……と、これらを考えると、おもちゃ選びはなかなか難しいもの。

おしゃべりするぬいぐるみも最近のトレンド

そんなおもちゃ選びの参考にしてほしいのが"トレンド"。数年前は、温かみある木の玩具が多く発売されたり、はたまた部屋で砂遊びができる変わり種が登場したりと、ファッションやヘアスタイルのようにおもちゃにも流行があるのだ。今回、会場にあふれる数ある最新おもちゃの中から、そんなトレンドを抑えつつ、おもちゃ好きの筆者が「これは欲しい!」と思った注目トイを選んできた。

動く鳴く! 愛らしすぎるワンニャンたち

子どもが愛してやまないものといえば、ハンバーグ、ママ(ときにパパ)、そしてワンニャン(イヌ&ネコ)。その大好きなワンニャンたちが動くということで、昨年末ごろからおもちゃ屋さんで子どもたちの心を鷲づかみにしているのが、このぬいぐるみたち。

「マイドリームパピー」(7,800円)

この「マイドリームパピー」(7,800円)は、お腹や頭を撫でてあげると可愛い声をあげながら、これまた可愛い仕草で動くという可動型のぬいぐるみだ。床に寝かしておくと、寝息を立てながらスヤスヤと眠るのも愛らしい。ユニークなおもちゃを多数取り扱うラングスジャパンから販売されている。

「赤ちゃんシリーズ」(1,380円)

こちらも動くワンニャンの「赤ちゃんシリーズ」(1,380円)。この子たちは、スイッチを入れるとヨチヨチ歩きまわったり、しっぽをフリフリしたりと、とってもキュート。レトリーバーやトイプードル、ペルシャなど、多彩な種類がそろう。販売元は多彩な"動くおもちゃ"を販売するイワヤ。

「ゆかいな森の仲間たちシリーズ」(2,000円)

ちなみに筆者の子どもは、家の中だけでなくお出かけにも連れていくほど可愛がっており、すっかり我が家の一員となっている。展示会では、ワンニャンだけでなく「ゆかいな森の仲間たちシリーズ」(2,000円)としてウサギも販売されていることが発覚。ピョンピョン跳ねて耳もピクピク動いて……か、かわいすぎる。

ねんどの進化が止まらない

家の中で遊べる砂、手が汚れないねんど……などなど、近年どんどん進化している造形おもちゃ。子どもの創造力を高めるおもちゃの代名詞といえるものだが、展示会ではさらに進化を遂げた"水に浮く"ねんど「パフパフィー」(単色予価580円~)を発見。

「パフパフィー」(単色予価580円~)

従来の小麦や紙、米などを使用したねんどとは異なり、新開発の素材を使用しているので、不思議なモフモフとした感触が楽しめる。乾いて固まらないので何度も作り直しができ、軽いのでお風呂で水に浮かせて遊ぶこともできるというのがメリットだ。販売元はカワダで、2017年秋の発売予定とのこと。

水にもぷかぷか浮かぶのでお風呂で遊べる

秘密基地もつくれるEVA素材のおもちゃ

小さい子どもがいるお宅なら必ず敷いてある、防音マットのEVA素材を使ったおもちゃ。柔らかいので幼児でも安心して遊べるこの素材を使った「クムタス」(8,000円)は、簡単に秘密基地が組み立てられる優れものだ。

「クムタス」(8,000円)

こういった"自分だけの空間になる"おもちゃは、段ボールやビニール素材の物が多数販売されており、子どもにウケがいい。放っておいても中で何時間も遊んでくれるので親としても助かる。ただ、難点としては場所をとること。解体するのも、再び組み立てるのも手間がかかるとあって、お悩みの方も多いだろう。

この商品のいいところは、簡単に組み立てられ、簡単に解体できること。パズル感覚で組みたてたら、あとは布をかぶせるだけなので、子どもだけでも遊べる。また、床に敷けばマットにもなるというから利便性が高い。

「フローティ」(738円)

同じEVA素材のおもちゃ「フローティ」(738円)も、パズル感覚で組み立てられ、作ったらお風呂に浮かべて遊ぶことも可能。知育にもばっちり効果が期待できる。いずれも販売元はシャオールで、8月以降に発売される予定だ。

昔懐かしい「おてだま」が現代版に進化

同じくシャオールから販売されるおもちゃで、これまた目を引いたのが「ファミリーおてだま ANIMALS」(3,800円)だ。昔懐かしい「おてだま」を現代風にアレンジしたおもちゃで、かなり遊びの幅が広いアイテム。

「ファミリーおてだま ANIMALS」(3,800円)

可愛らしい動物柄の見た目からも進化を感じられるのだが、すごろくのシートが付属しているというのが面白いポイント。さいころを振ってすごろくゲームが楽しめ、マスに止まるとおてだまの技が記されたカードを使っておてだま遊びをする、というルールになっている。技は小さい子でもできる簡単なものから大人も熱中できる高難易度までレベルはさまざまなので、家族みんなでエンジョイできるのだ。

おてだまの遊び方が記された「おてだまカード」

すごろくシート

すごろくシートの裏面は"まとあてシート"になっており、両面でゲームを楽しむことができる。"おてだま×すごろく×まとあて"という昔ながらの遊びがすべて詰まった、魅力的なおもちゃといえるだろう。商品は8月の発売予定となっている。

モダンな"飾れる積み木"が人気

ディンギーの木の玩具ブランド「ウッディ プッディ」からは、思わず家に飾りたくなる可愛らしい積み木「リング10 つみきの王国」(5,150円)が登場。

「リング10 つみきの王国」(5,150円)

組み立てたり、色分けをしたり、だるま落としをしたり……と約30種の遊び方ができるとあって、幼児の知育にもってこいのアイテムだ。パステルカラーの色合いや丸みを帯びた形状などデザイン性も優れているので、子どもが遊び終わってもインテリアとして飾ってもいいだろう。

多彩なバリエーションも販売される予定

新発売されている同商品のほかにも、「リング10」シリーズから多彩なバリエーションが発売される予定とのこと。近年は、国内外から"デザイン"が秀逸なおもちゃも数多く販売されているので、子どもが遊ぶだけでなく"お家のインテリア"としての目線でおもちゃ選びをしてみるのもおすすめだ。

「東京おもちゃショー2017」の一般公開(パブリックデー)は、6月3日9~17時、6月4日9~16時の2日間で、入場は無料となっている。

※価格はすべて税別