ASUSTeK Computerは、台湾・台北で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2017で、CPUにAMD Ryzenシリーズを搭載した17.3型ゲーミングノートPC「ROG STRIX GL702ZC」を発表した。Ryzenに加えてRadeon RX 580の搭載や、FreeSYNCのサポートなどまさに「AMD全部入り」な製品に仕上がっている。2017年夏後半の発売を予定する。

ROG STRIX GL702ZC

5月31日に開催されたAMDのプレスカンファレンスでもROGのグローバルマーケティングディレクターを務めるデレク・ユー氏が披露した

ユー氏は「トリプルAAA」と表現するが、Ryzen/Radeon/FreeSYNCとAMD製テクノロジーを搭載

厚さ1.3インチ(約33㎜)、7ポンド(約3.18kg)の筐体にAMD Ryzenシリーズを搭載するゲーミングノートPC。最大でRyzen 7 1700の搭載が可能だが、Ryzen 5 1600や2017年の市場投入を予定するRyzen 3 1200も利用できるという。基本的にデスクトップ向けの製品を持ってきているが、オーバークロックはサポートしないという。

当然8コア/16スレッドで動作

CINEBENCHのスコアは1410で、ゲーミングノートにおける新記録だとアピールした

AMDがRyzenの強みとして推すのは、マルチスレッドを生かした用途で、OBSでTwitchにゲーム配信をする際にも、フレーム落ちせずに行えるという

グラフィックスとして、4GBメモリ版のAMD Radeon RX 580を搭載し、VRへの対応をうたう。また、17.3型ディスプレイは、AMDが推進するディスプレイ表示技術「FreeSYNC」をサポート。ディスプレイのオプションとして、4K解像度で60HzとフルHD(1,920×1,080ドット)で75Hz/120Hzを用意するという。

まだ試作段階だからか、展示機ではFreeSYNCはサポートしてなかった

赤色LEDバックライトを備えたキーボードは30キーの同時押しに対応する。キーストロークは1.6㎜。約1,000万回のキー入力に耐える高耐久仕様となっている。

このほか、ASUS製マザーボードなどで採用するゲーム向けのサウンド技術「Sonic Studio」や「Sonic Radar」、騒音をカットして自分の声を使えやすくするマイクなどを搭載する。

主な仕様は、CPUがAMD Ryzen 7 1700、メモリがDDR4-2400最大32GB、ストレージがM.2 NVMe SSDで128GB/256GB/512GB、SATA SSHDで1TB、グラフィックスがAMD Radeon RX 580 4GB、ディスプレイが17.3型フルHD(1,920×1,080ドット)IPS液晶、OSがWindows 10 Home/Pro。