日差しの強さが日に日に増しているここ数日。本格的な夏を待ちわびながら、ひんやり冷たいあのスイーツが恋しくなっている人は多いのでは? そう。カキ氷。この時期になると街中のカフェには、水にこだわったものからソースに手をかけたものまでバラエティ豊かなカキ氷が登場するが、凍らせたあまおうを氷のように削って完成させたカキ氷に出会えるのは、福岡・天神の伊都きんぐだけに違いない!
凍らせることであまおうが生きる
魅惑の商品の名前は「あまゴリ」(税込850円)。読んで字のごとく、氷に見立てたあまおうで作った、世界にひとつのカキ氷だ。
作っているのは、福岡県のみで生産されている希少な苺・あまおうを加工販売して、さまざまな魅力的な商品を生み出し続けている「伊都きんぐ」。和洋問わずユニークなスイーツを作るプロとは言え、いちごを氷に見立てるなんて発想に至るとは……!
驚きの気持ちを伊都きんぐの青木さんにぶつけてみたところ、「日々、さまざまな商品を試行錯誤する中で、凍ったあまおうをそのまま氷みたいに削ったらどうなるんだろう? とふと思い付いたんです」と種明かし。
続けて、「早速作ってみると、あまりの質の高さにびっくり。凍らせているからこそ素材の良さがモロに出るんだと、はっとしました。さらに、練乳ソースを独自配合で絡ませることで別次元に突入したように感じ、即発売決定した次第です」と教えてくれた。
しかし実際のところ、大量のあまおうを使用するため、どうしても作ることのできる量は限られてしまう。そのため、伊都きんぐの店舗は福岡県および長崎県に数店舗あるものの、あまゴリを提供しているのは天神店2階のカフェのみだ(営業時間: 13:00~17:00)。ちなみに、もともとは夏限定商品だったものの、人気の高さゆえ現在は通年販売しているんだとか。
心を鷲掴みにされる「切ない味」
また6月からは、伊都きんぐ一番人気商品であるあまおうのわらび餅「博多あまび」 (14枚入り/税込1,620円)も販売開始となるそう。青木さんいわく、「あまおうのエキスをたっぷり使ったことによって実現した”切ない味"」とのことで、口にした人はこぞって「今まで食べたことのない味だ!」と絶賛するのだとか。
「個人的に、『おいしいものって卑怯! 』って思ってるんです。なぜって、映画でも音楽でも人に感動してもらうためには数分、数時間を要すけど、食べ物は2秒で人を感動させることができるから」と青木さん。至福のひとときをもたらしてくれるあまゴリやあまびに、この夏、ぜひ会いに行ってみてはいかが?
●information
伊都きんぐ天神店
住所: 福岡県福岡市中央区今泉1-22-21JOLISビル1F・2F
営業時間: 12時~22時(水曜日のみ~20時)
定休日: なし
アクセス: 西鉄電車「福岡(天神)駅」から徒歩1分、または、西鉄バス「天神警固神社三越前」から徒歩1分