東京ビッグサイトで開催される「東京おもちゃショー2017」のタカラトミーブースにて、58年の歴史を持つ鉄道玩具「プラレール」と、日本の伝統工芸職人の技を融合させたアートプラレール作品「伝統工芸×プラレール」が披露された。計4作品のうち、「江戸切子」「箱根寄木細工」「京都竹工芸」の3作品が展示されている。
「伝統工芸×プラレール」では、日本人の生活様式と深く関わりながら継承されてきた伝統工芸と「プラレール」が融合。「日本のものづくりの魅力を再発見してもらえるものを形にしたい」との相互の思いが重なり、誕生した参考アートプラレール作品だという。今回は夏の風物詩「花火」をコンセプトに、伝統工芸職人がそれぞれの解釈で「花火」を表現した。従来の「プラレール」と同様、レール上を電動走行することもできる。
江戸切子の職人、高野秀徳氏が制作した「伝統工芸×プラレール」は、コンセプトの「花火」から連想される「夜空」と、「プラレール」の青い色から連想される夜行列車「ブルートレイン」をもとに、江戸切子の代表的な紋様「麻の葉」「六角篭目」「八角篭目」を組み合わせ、列車が駆け抜ける山々や夜空にきらめく天の川などを表現した。
箱根寄木細工の職人、石川裕貴氏が制作した「伝統工芸×プラレール」は、花火の鮮やかな色彩をイメージしたデザインに。花火が上がり、花開く様子をカラフルな色柄や模様で表現している。京都竹工芸の職人、小倉智恵美氏が制作した「伝統工芸×プラレール」は、3車両をそれぞれ「雪」「月」「花」に見立て、カラフルな打上げ花火をイメージした。車両の前後部分にござ目編み技法を採用している。
東京おもちゃショーのタカラトミーブースでは、「プラレール」コーナーに隣接して「伝統工芸×プラレール」の3作品が展示されている。なお、残る1作品は「漆塗り」で、今後の作品展示に関する詳細は決まり次第、タカラトミーのサイトなどで発表予定とのこと。「東京おもちゃショー2017」は東京ビッグサイト東展示棟1~3ホールにて開催。6月3・4日は入場無料で一般公開される。