「ウルトラマン」シリーズ最新作『ウルトラマンジード』の制作発表会が1日、日本最大級の玩具見本市「東京おもちゃショー」(会場:東京ビッグサイト 日程:商談見本市6月1・2日、一般公開3・4日)内で開催された。ウルトラマンジードや、主人公・朝倉リクを演じる濱田龍臣らが登場する中、筆者がもっとも目を奪われたのは、剣を携えて現れたヒロイン・鳥羽ライハ役の山本千尋だった。
主人公が悪に堕ちた黒き巨人・ウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐ者であること。その主人公を子役として人気を博した濱田が演じること。スタッフでは国内外の特撮作品で引っ張りだこの坂本浩一氏がメイン監督を務め、作家の乙一氏がシリーズ構成、音楽を川井憲次氏が担当すること。ペガッサ星人のペガなど、今年で放送開始50年の『ウルトラセブン』を感じさせる要素がちりばめられていることなど、話題性には事欠きそうにない本作。山本演じる鳥羽ライハの活躍も、同様に大きな見どころとして期待できそうだ。
というのも、山本は昨年公開された映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』にてライダーたちの前に立ちはだかる武田上葉/ギリルバグスター役として出演。今回の『ジード』と同じく坂本氏が監督する作品で、ひと際すばらしいアクションを披露していたのだ。
「ウルトラマン」シリーズには、数々のヒロインが登場し、さまざまな形で怪獣と対峙、もしくは主人公をサポートしてきたが、カジュアルファッションに剣というスタイルは非常に珍しい。怪獣出現の謎を追っている最中にリクと出会い、秘密基地「星雲荘」で共同生活をすることになるライハは、「剣術・武術に長けており、日々のトレーニングは欠かさない」女性。世界ジュニア武術選手権大会で優勝経験もある山本に当て書きされたようなぴったりの役どころ、加えてヒロインアクションに定評のある坂本監督の作品ということで、彼女のさらなる魅力を見ることができるのは間違いない。
また作品には、リクの幼なじみとして、もう一人のヒロイン・愛崎モア(演:長谷川眞優)も登場する。彼女は異星人を捜査する秘密組織AIBのエージェントの一員で、会見では銃をかまえる姿を披露。一方で、ドジな一面ももつという。剣のライハと銃のモア、二人のヒロインの対比にも注目したい。
特撮ドラマ『ウルトラマンジード』は、テレビ東京系6局ネットで、2017年7月8日あさ9時より放送スタートする。
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