日本気象協会は5月30日、オフィスワーカーを対象とした「クールビズに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2017年4月24~27日、有効回答は20~50代の個人400人。
クールビズ実施率は61.5%
クールビズ開始から12年が経過したが、同調査でクールビズの認知度を調べたところ、ほぼ全員に当たる98.3%が「知っている」と回答。一方、クールビズの実施率は61.5%にとどまり、ギャップがあることがわかった。
クールビズの実施率について地方別の結果をみると、最も高かったのは「関東・甲信地方」の75.0%。回答者からは「会社が推奨しているから」「会社の規定のため」などの声が寄せられ、クールビズ実施に関する取り組みを企業として積極的に行っているとみられる。
2位は「沖縄地方」と「中国地方」が同率の70.0%、3位は「近畿地方」の65.0%と続き、最下位は「東北地方」の52.5%だった。
クールビズの開始時期を地方別にみると、「沖縄地方」では、環境省が推奨する5月に先駆けて早い人は3月から、半数以上の人が4月からクールビズを開始。その他の地方では、5月からは約4割、6月にはほぼ全ての地方が開始していた。
クールビズのメリットを聞くと、「快適に過ごすことができる」が53.8%で最多。他方、デメリットについては、男女ともに「特になし」が1位となったものの、男性の2位に「見た目がだらしなくなる」、女性の2位に「TPOを考慮した服装のチョイスが難しい」が入り、クールビズ時の服装を気にしている人が多いことがわかった。
クールビズ時のオフィス環境については、57.3%が「満足している」と答えたのに対し、「満足していない」も42.7%を占めた。