2016年のCOMPUTEXでは、新フォームファクタMini-STXのマザーボードやケースを見ることができたが、2017年のASRockのブースでは、それよりも少し大きなMicro-STXという新規格を採用したベアボーン「DeskMini GTX/RX」が展示されていた。マザーボードにはMXMスロットが用意されており、GeForce GTX 1080を搭載したモデルも確認できた。
Mini-STXが140×147mmであったのに対し、このベアボーンのマザーボード「Z270M-STX MXM」のサイズは147×188mm。Micro-STXに関するドキュメントが見当たらないため、規格自体について詳細は不明なものの、ASRockによれば、Micro-STXを搭載したミニPCは世界初だという。本体のサイズは210×157.5×81.9mm(2.7リットル)。
CPUはソケット方式で交換が可能。Mini-STXはグラフィックスカードの追加は不可能だったが、このマザーボードはMXMカードによる拡張が可能で、展示では、GeForce GTX 1080のほか、Radeon RX 580を搭載したモデルも見ることができた。
ただ、さすがに発熱は大きいようで、GeForce GTX 1080のデモ機を触ってみるとかなりホカホカ。同社の日本担当者によると、おそらく発売されるのはGeForce GTX 1060あたりを搭載したモデルで、CPUは別売のベアボーン形式になるのではとのこと。発売は7~8月あたりになる見込み。
なお自作ユーザーとしては、マザーボードの単体販売もあるのかどうか気になるところだが、この製品はMXMというほぼ市販されていないカードを使うということもあり、可能性は低そうだ。そもそも格納できるケースも無いので、基本的にはベアボーンという形になるだろう。