讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」を展開するはなまるは6月2日、全国の「はなまるうどん」店舗にて、期間・数量限定商品「うどん県のそうめん」を販売する。
「うどん県」として、讃岐うどんが有名な香川県だが、実はそうめんも名産品のひとつ。同社がサポートしている「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」のコンテンツ「昭和の証言」では、多くの人々に讃岐うどんにまつわるインタビューを行っており、その話にも「そうめん」が多く登場するという。元々うどん店を営んでいてそうめんも始めたなど、うどんとそうめんは古くから繋がりがあったことがうかがえる。
同商品は、当時食べられていたそうめんやその時代の情景を思い、昔ながらのシンプルなそうめんを味わってもらいたいとの思いから、発売することになったとのこと。
そうめんの原型は中国から伝来した「索餅(さくべい)」という麺料理といわれている。もともとはうどんよりも太い麺で、奈良時代以前に日本に伝わったが、当時は献上品として作られ、庶民が食べるようになったのは江戸時代以降だった。
うどんといえば冬というイメージを持つ人も多いが、実はうどんが売れるのは暑い季節だという。また、当日の気温そのものより、前日との気温差でつるっと冷たいうどんの売れ行きが変わる。そうめんも同様で、気温の上昇と共に、売れ行きも上昇。"そうめん前線"が気温26度とされていることと合わせ、気温が上昇していく時期であり、そうめんのニーズが高まる6月より販売を開始する。
シンプルで昔ながらのそうめんを採用。麺はもちろん、香川県産のそうめんを使用している。つけだしは、讃岐ならではの「いりこだし」のつゆに「煮切りみりん」を加え、甘みあるつけつゆに仕上げている。特製の薬味は、「蒸し鶏ほぐしの練り梅添え」「錦糸卵」「オクラの鯛味噌ゴマ和え」の3品。フリートッピングのおろし生姜、ごまと合わせて、好みの薬味をそうめんと一緒に楽しめる。価格は税込480円。販売店舗は、一部店舗を除く全国の「はなまるうどん」店舗。
また、今回の「うどん県のそうめん」発売を記念し、はなまるうどん初の総合イベントを開催する。開催日時は、6月19日 19時~21時。場所は、東京都渋谷区。チケット価格は、税込1,500円。前売りチケットはイープラスにて、5月31日より発売となる。なお、詳細については、改めて発表されるとのこと。
なお、7月7日は「そうめんの日」となっている。「7月7日に索餅をお供えして食べると、一年間流行病にかからない」という故事にあやかり、無病息災の願いを込めて七夕にそうめんを食べる習慣が日本にも根付いていったという。