TPCマーケティングリサーチは5月29日、酒類総市場に関する調査結果(「2017年 酒類総市場データベース」から)を発表した。同調査よると、2016年度の低アルコール市場は、数量ベースで前年度比11.8%増の1億6,346万ケース、金額ベースで同9.3%増の2,606億9,000万円となった。調査時期は2016年4月。
低アルコール市場、メーカー別首位はサントリー
低アルコール市場は数量ベースで10年連続の伸長。同市場は多様な商品が展開されており、「他カテゴリーユーザーの取り込みに成功している」(同社)という。
メーカー別(数量)にみると、サントリースピリッツが同13.9%増の6,560万ケースで首位。以下、キリンビールが同3.6%増の4,880万ケース、アサヒビールが同36.5%増の2,120万ケース、宝酒造が同12.7%増の1,825万ケース、オエノンホールディングスが同8.9%減の360万ケース、サッポロビールが同28.9%増の281万ケースと続いた。
2016年度のウイスキー市場は、数量ベースで同8.0%増の14万9,334kl、金額ベースで同2.5%増の2,534億円。数量ベースでは8年連続の伸長となる。数量ベースの内訳は、国産ウイスキーが同8.4%増の12万6,536kl、輸入ウイスキーが同5.8%増の2万2,798kl。
メーカー別(数量)では、サントリースピリッツが同2.3%増の5万4,000klでトップ。次いでアサヒビールが同4.2%増の3万4,400kl、宝酒造が前年並みの4,300kl、キリンビールが同14.0%増の3,420klとなった。