説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneの充電が不安定です!?』という質問に答えます。

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iPhoneの充電には、Lightning端子を備えたUSBケーブルを利用します。ケーブル/端子に一見問題はなさそうだがときどき充電が途切れる、端子を接続してもなかなか充電が始まらないことがあるという場合には、端子またはiPhoneのLightningコネクタに物理的な問題がないか確認すべきでしょう。

Lightning端子は、4ピンが両面に配置された8ピン(グランドとして使われる周囲を含めると接点は9つ)で構成されています。接点部分はむき出しになっており、汚れが付着すると接触不良を起こす可能性があるため、ときどきはエタノール系の液体で湿らせた布(できればメガネ拭きのような目の細かいもの)で拭きましょう。

iPhone側のメンテナンスも必要です。Lightningコネクタは、端子の抜き差しに接するぶんホコリや糸くずが蓄積されやすく、意外なほど汚れています。いきなり湿らせた布や綿棒を押し込むと、かえって汚れを取り除きにくくなるため、最初はエアダスター(ノズルから勢いよくガスを吹き出しホコリを吹き飛ばす器具)を試しましょう。

原因がケーブルやiPhone本体/バッテリーにあるのでないかぎり、以上の方法で充電時の不安定さが解消されるはずです。特に布製のケースを利用している場合は、端子内に細かいホコリが溜まっていることが多いため効果的です。

なお、接点復活剤の利用はお勧めできません。製品によって異なりますが、潤滑を目的とした油などの成分を使用したものが多く、使い方によってはかえってホコリを吸い寄せてしまうことがあるからです。エアダスターでホコリを吹き飛ばし、そのあと成分が残存しないエタノール系の薬剤で拭き取ることが無難でしょう。

iPhone 6s/6s Plus以前のiPhoneを利用している場合は、あわせてヘッドホンジャックの掃除も行いましょう。Lightningコネクタ以上にホコリが溜まっているかもしれません。

充電が不安定なときは、Lightning端子内部に溜まったホコリを疑ってみましょう