カゴメはこのほど、「日本とアメリカの野菜摂取に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は日本で3月22日~23日、アメリカで3月22日~31日に、インターネットで実施したもの。
調査対象となったのは、日本は首都圏在住の20~69歳の男女1,000人、アメリカはニューヨーク周辺在住の20~69歳の男女1,000人。
食事における野菜の量を尋ねたところ、日本は1日に1皿(70g程度)や、2皿(140g程度)を摂取している人が多いことがわかった。一方、アメリカは1皿(70g程度)以下が日本より多く見られたが、5皿(350g程度)以上の人も日本より多く存在し、野菜摂取の平均皿数は同程度という結果になった。
年代別で野菜摂取の平均皿数を見ると、日本は60代と中高年ほど野菜摂取が多く、60代は2.4皿、50代は2.2皿だった。一方、アメリカは30代の若年層が3.1皿と、野菜摂取が多いことがわかった。
野菜に関する考え方や行動を調査したところ、「成人が1日に食べるべき野菜の量」「野菜を積極的にとりたい」「野菜が食べられないときは野菜ジュースなどを飲むようにしている」「野菜が好き」「多少高くても質の良い野菜を買う」の全項目において、日本よりアメリカの方が野菜摂取に関する意識の高い人が多かった。
年代別で見ても、全項目でアメリカの若年層の意識が高いことがわかった。日本・アメリカでも1日350gの野菜摂取が推奨されている(※)。「成人が1日に食べるべき野菜の量を知っているか」という項目では、アメリカの20代は66%、30代は79%が「知っている」のに対し、日本では20代の23%、30代の31%しか知らなかった。
そのほか「多少高くても質の良い野菜を買うようにしている」「野菜が好き」「野菜が食べられない時は、野菜ジュースなどを飲むようにしている」「野菜を積極的にとりたい」の項目でも、アメリカの若年層の方が、日本の若年層よりも高かった。
「健康維持を意識した食生活を心がけている」「身体にいいものを積極的に食べるようにしている」という考えにどの程度当てはまるか尋ねたところ、日本よりアメリカの方が意識の高い人が多かった。中でもアメリカ30代の若年層が最も高い結果となっている。
職業別で日本とアメリカの野菜摂取量(平均皿数)を比較したところ、専業主婦や学生では日本の方が野菜を多く摂取していることがわかった。一方、アメリカは働いている人の野菜摂取量が多いことが明らかになった。
「野菜を積極的にとりたい」と回答した人に、一般的に推奨されている摂るべき量の野菜を十分にとれているか聞くと、日本は71%、アメリカは50%が「摂れていない」と回答した。「野菜を摂りたいが、十分に摂れていない」と考える人は、アメリカに比べて日本の方が多いことがわかった。
野菜の摂取に関して調査したところ、全体的に日本は「サラダなどの生野菜」や「炒め料理」での摂取が多かった。一方、アメリカはサラダ以外に「蒸し料理」や「焼き料理」などの加熱調理や、「ジュース・スムージー」や「野菜加工食品」など、日本に比べて野菜摂取のバリエーションが多いことがわかった。
※日本は「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」より、アメリカは「5A DAY(ファイブ・ア・デイ)運動」より