日本不動産研究所は5月18日、「東京23区のマンション価格と賃料の中期予測(2017~2020年、2025年)/2017春」を発表。同調査は、住宅マーケットインデックスのデータを元に、マクロ経済指標や東京23区の人口などを使ってマクロ計量モデルを構築し、2025年までの予測を行った。

「東京23区のマンション価格と賃料の予測結果」

東京23 区の新築・標準タイプ(専有面積40~80 ㎡未満)のマンション価格は、2016年(93.4万円/㎡)に横ばいとなり、その後2020年(94.9万円/㎡)まではほぼ横ばいに推移。2021年以降は経済成長率が0.5%前後と低く、一部の区では人口減少も始まるため微減傾向が続き、2025年は91.9万円/㎡になると予測。

また、新築マンションの賃料については、年率1%前後の微増が継続。2016年(3,287円/月・㎡)に対して2020年(3,378円/月・㎡)は2.8%、2025年(3,393円/月・㎡)には3.2%上昇し、2006年頃の水準に近づくと予測される。

なお、マクロ経済データの将来値は日本経済研究センターの「第43回中期経済予測」などを使用しており、消費税は2019年10月に増税を行う前提での予測となっている。