5月23日に米Microsoftが中国で開催したプレスイベントでSurfaceシリーズの最新モデル「Surface Pro」を発表すると共にペン入力デバイス「Surface Pen」をアップデートした。そのペン入力体験を存分に引き出せる環境として、Office 365のインク機能を強化、またWindows 10版の「Microsoft Whiteboard」アプリを提供する。
新しいSurface Penは、筆圧を4096段階で認識でき、新しい傾き機能によってペンを持つ角度を変えることでインクの線の太さやテクスチャを緻密に調整できる。特にOfficeアプリでは、ほぼゼロと感じられる遅延でスムースなインクの書き味を楽しめる。
インク入力を好むユーザーにうれしい機能になりそうなのが、ペンやペンシル、蛍光ペンといったインクツールのペン・ギャラリーのカスタマイズと同期だ。それによってOfficeアプリおよび複数のデバイスでパーソナライズしたペン・ギャラリーを利用できるようになる。6月のOffice 365アップデートでWord/ Excel/ PowerPointに追加され、Windows 10版のOneNoteでは6月にカスタマイズ可能なペン・ギャラリー、今年後半に同期機能が加わる。
ペンシルテクスチャやRainbow、Galaxy、Lava、Ocean、Gold、Silverといったインク効果がWord/ Excel/ PowerPointにも追加され、インクを使った表現の幅が広がる。6月にOffice InsidersプログラムのFastリングで利用できるようになり、インク効果は6月のOffice 365アップデートでも提供開始になる予定だ。
Whiteboardは、大画面のマルチタッチコラボレーションデバイス「Surface Hub」でプライベートプレビュー提供されている手書き対応のホワイトボード・アプリだ。会議の生産性を高め、クリエイティブな作業やブレーンストーミングを支援する。Whiteboard app on Windows 10の提供によって、Surface StudioやSurface ProといったWindows 10デバイスからでもインク機能を用いたコラボレーションに参加できる。今年後半に、Office 365契約者を対象にWhiteboardを利用できるWidows 10デバイスを拡大する予定だ。