関西エアポートは5月27日~6月1日、トヨタ自動車、南海バス、岩谷産業、大阪府からの協力のもと、関西国際空港で水素燃料電池バス(FCバス)の運行実証を実施する。同実証はトヨタ自動車が2月に市場投入を開始したFCバスを用いて、西日本で初めて実施するものとなる。

5月27日~6月1日の期間限定で実施

実証期間中は、「関空旅博2017」での試乗会や第2ターミナルビルへの試験運行を行い、水素燃料は岩谷産業が2期空港島に整備した「イワタニ水素ステーション 関西国際空港」で充填する。将来的には大阪国際空港との間にFCバスを運行することにより、「水素ハイウェイ構想」の実現を目指す。

関西国際空港では、2012年に「KIX水素グリッドプロジェクト」を立ち上げ、燃料電池フォークリフトの実証運用など、水素エネルギー普及の取り組みを進めている。関西エアポートは、「関西エアポート環境宣言」で提唱する「水素エネルギーの利活用の推進」「CO2排出量の削減」を通じて、環境にやさしい空港運営を進めていく。

トヨタFCバスの燃料は水素15kgで、公称使用圧力は70MPa(約700気圧)。走行距離は200kmであり、定員は77人となる。

実証期間は5月27日~6月1日。「関空旅博 2017」試乗会は5月27・28日の各日10:30、11:30、13:00、14:00、15:00、16:00に、約1時間の空港内バスツアーを実施する(水素燃料補給のデモンストレーションやバスの洗車体験を含む)。詳細は「関空旅博 2017」WEB サイトを参照。第2ターミナルへの試験運行は5月29日~6月1日の各日10:00、10:30、11:00、11:30、12:00、12:30、14:00、14:30、15:00、15:30に、エアロプラザから第2ターミナルビルへの連絡運行(片道のみ)を行う。