JR東日本長野支社は19日、夏の期間(7月1日から9月30日まで)に運転される臨時列車の概要を発表した。今夏は「信州デスティネーションキャンペーン」(信州DC)開催に合わせ、のってたのしい列車「HIGH RAIL 1375」がデビューするほか、JR東日本・JR東海の共同で信州DCならではの特別な列車なども運転されるという。

189系を使用する臨時特急「木曽あずさ号」は中央西線へ

383系を使用する臨時特急「諏訪しなの号」は中央東線へ

信州DC開催に合わせた特別な列車として、首都圏から木曽路へ直通する特急「木曽あずさ号」、名古屋から諏訪エリアへ直通する特急「諏訪しなの号」などを運転。特急「木曽あずさ号」(全車指定席)は189系6両編成を使用し、中央本線を辰野駅経由で走行して、塩尻駅以西の区間(中央西線)にも乗り入れる。往路の運転時刻は新宿駅9時24分発・南木曽駅13時48分着で、運転日は7月1日・8月26日・9月9日。復路の運転時刻は南木曽駅16時2分発・新宿駅20時42分着で、運転日は7月2日・8月27日・9月10日とされた。

「木曽あずさ号」の運転開始に合わせ、7月1日に南木曽駅でオープニングイベントも開催予定。同列車の運転に合わせ、313系3両編成の快速「飯田線リレー号」(全車指定席)も設定された。辰野駅で「木曽あずさ号」と接続し、飯田線駒ケ根駅まで往復する。

特急「諏訪しなの号」(全車指定席)は383系6両編成を使用し、特急「しなの」が普段乗り入れることのない塩尻駅以東の中央本線(中央東線)も走行する。往路の運転時刻は名古屋駅8時28分発・茅野駅11時21分着、復路の運転時刻は茅野駅15時37分発・名古屋駅18時48分着で、運転日は往路・復路ともに7月8・9日と9月23・24日とされている。

「いろどり」車両や旧型客車を使用する臨時列車も

中央本線・飯田線では7月22日、211系3両編成の快速「信州DC伊那路満喫号」(全車自由席)を小淵沢~飯田間で運転。小淵沢駅で特急「あずさ」と接続が図られる。7月29・30日には、JR東日本・JR東海が共同で運転する臨時列車、快速「いろどり木曽路号」が登場。コンパートメントタイプの座席で人気という「いろどり」車両を使用し、長野駅から中津川駅まで往復する。往路(長野発中津川行)のみ姨捨駅にも停車する。

「いろどり」車両の臨時列車は他にも、快速「北アルプスいろどり」が長野~白馬間(篠ノ井線・大糸線経由)で運転される予定で、運転日は7月15~17日・9月16~18日。大糸線では9月23日、旧型客車4両の前後に電気機関車EF64形を連結した快速「レトロ大糸線」(全車指定席)が松本~南小谷間で1往復運転される。その翌日(9月24日)には、同じく旧型客車4両の前後にEF64形を連結した編成で、篠ノ井線・中央本線松本~富士見間にて快速「レトロ中央線」(全車指定席)が運転される予定となっている。

「いろどり」車両は今夏、快速「北アルプスいろどり」「いろどり木曽路号」に使用される

旧型客車を使用する臨時列車も登場(写真は昨年運転された「旧型客車かもしか号」)

のってたのしい列車「HIGH RAIL 1375」は小海線で7月1日にデビュー。日中に快速「HIGH RAIL 1号」(小淵沢発小諸行)・「HIGH RAIL 2号」(小諸発小淵沢行)、夜に快速「HIGH RAIL 星空」(小淵沢発小諸行)を運転し、「HIGH RAIL 星空」では野辺山駅に約1時間滞在し、南牧村の星空案内人の案内で星空観測も行うとのこと。各列車とも7~9月は休前日と土日祝日を中心に運転され、7月21日から8月31日まで火曜日を除く毎日運転となる。