MMD研究所は5月18日、SIMフリースマートフォン認知度についての調査結果を発表した。調査対象は15歳以上の男女36,692人。調査実施期間は3月10日から3月24日まで。SIMフリースマートフォンとは、auやドコモなど、携帯電話事業者の縛りなしで使用できるスマートフォン。
SIMフリースマートフォンについて、自分の考えに近いものを尋ねると、「名前だけは聞いたことがある」が34.7%で最多、「全くわからない」が21.0%。SIMフリースマートフォンについて、全く知らない人は21%と意外と少ない結果に。
最初に聞いた質問をもとに、SIMフリースマートフォンを知ってから購入に至るまでを、認知、内容理解、利用検討、利用経験、利用中と5つの段階で表してみる。すると「認知」をしている人は79%と多いものの、「内容理解」までしている人は44.3%と少なくなっていることがわかる。
男女比でみてみると、「認知」は男性が53.6%、女性が46.4%と近い割合となったが、内容を理解している比率は男性が64.0%、女性が36.0%で、男性のほうが多いという結果に。女性は「認知」はしているものの、男性ほど興味を持っていないようだ。
最後に、SIMフリースマートフォンを利用している1,036人を対象に、現在利用しているSIMフリースマートフォンのメーカーについて尋ねると、Appleが25.1%と最も多く、次いでASUSが13.0%、HUAWEIが12.5%と続いた。Appleが他を引き離す結果となったが、それでも25%ほど。追随するASUSやHUAWEIなど、各社がしのぎを削る混戦状態となっている。
SIMフリー携帯が続々と登場し、「格安SIM」という言葉が一般化してきたように思われるが、まだまだ「内容理解」は2人に1人程度だ。メーカー別ではAppleがシェアを多く取っているが、他社もまだまだ入り込む隙がありそう。