エムティーアイが運営する女性のための健康情報サービス『ルナルナ』はこのほど、「受動喫煙についての意識調査」の結果を明らかにした。同調査は4月28日~5月2日、妊娠中または育児中の女性6,780名を対象にインターネットで実施したもの。
受動喫煙についてどう思うか尋ねたところ、合計87.7%が「とても不快」もしくは「少し不快」と回答した。受動喫煙を不快に感じる理由を聞くと、「子どもへの健康被害がありそう」が79.3%と最も多く、「自分への健康被害」(54.7%)という回答よりも多かった。
続いて、屋内における受動喫煙で望むことを尋ねた。飲食店(バーやスナックを除く)での受動喫煙防止対策について聞くと、34.0%が「屋内禁煙」、29.4%が「煙が漏れるのを扉(個室化)によってできるだけ防ぐ分煙」と答えた。壁やカーテンでの分煙という回答は3.2%と非常に少なく、禁煙、あるいは完全に近い分煙を望む人が多いことがわかった。
教育機関や医療施設における受動喫煙防止対策について聞くと、59.5%が「屋内禁煙」と答えた。次いで「煙が漏れるのを扉(個室化)によってできるだけ防ぐ分煙」(17.8%)となっている。自由回答では、喘息を抱える小さな子どもを心配する声も多く寄せられている。
宿泊施設などのサービス施設でも39.5%が「屋内禁煙」、25.6%が「煙が漏れるのを扉(個室化)によってできるだけ防ぐ分煙」と答えた。
次に、屋外の受動喫煙についての意識を尋ねた。路上での受動喫煙防止対策についての考えを聞いたところ、64.7%が「指定場所以外では禁煙」と答えた。「路上は全面禁煙」は19.1%となっている。歩きタバコに関しては、タバコを持つ手が子どもの顔の高さであることから、火傷の危険性を指摘する声もあった。
自由回答では「禁煙席に座っても真後ろが喫煙席で臭いと煙が禁煙席まできて禁煙席の意味がないと思った」「妊娠中に職場の人たちに近くで吸われて影響が出ないか心配だった」といったコメントが寄せられた。喫煙者からは「自分も喫煙するが子供がいるときは吸わない」「気を使っているのに一部の人のマナーで肩身が狭くなっている」などの意見があった。