カメラ記者クラブは5月19日、「カメラグランプリ2017」の選考結果を発表した。カメラグランプリは国内の写真・カメラ専門メディアの担当記者で構成するカメラ記者クラブが主催する年間アワード。今年度はオリンパスの製品が大賞、レンズ賞、あなたが選ぶベストカメラ賞の三部門を受賞した。

カメラグランプリ2017の「大賞」に選ばれたのは、オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」。「OM-D E-M1」を3年ぶりに刷新した、同社のフラッグシップモデルである。AF追従で18コマ/秒を実現した連写性能、オールクロス121点の像面位相差AFとコントラストAFを使い分ける「DUAL FAST AF」、新画像処理エンジン「TruePIC VIII」による処理の高速化、対応レンズと連動する「5軸シンクロ手ぶれ補正」などの機能を満載。カメラ記者クラブは、「大幅な進化を遂げこれまでのミラーレスカメラの概念を超え、今後の方向性を示した」と選考理由を述べている。

オリンパス OM-D E-M1 Mark II

また、OM-D E-M1 Mark IIは一般ユーザーの投票による「あなたが選ぶベストカメラ賞」にも選出され、ダブル受賞となった。同機に投票した一般ユーザーからは、「ミラーレスが一眼レフを超えた歴史に残る機種である」「飛翔する鳥にピントをさっと合わせられる部分や、圧倒的な手ぶれ補正で夜景撮りにおけるパフォーマンスなどもはや驚愕と言わざるを得ない」などのコメントが寄せられた。

オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

「レンズ賞」に輝いたのも、オリンパスの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」。35mm判換算で24-200mm相当の標準・望遠域をカバーし、ズーム全域で絞り開放F4通し。画質の高さに加えて、「OM-D E-M1 MarkIIと組み合わせたとき世界最強の最大6.5段分(CIPA規格準拠)の補正効果は驚異的。1秒以上の手持ち撮影もできてしまうほどで、三脚が不要と思える性能」、と強力な手ブレ補正技術も選考理由に挙げられた。

「カメラ記者クラブ賞」は、ニコンの「D500」、富士フイルムの「GFX 50S」が受賞した。

ニコン D500

富士フイルム GFX 50S