お笑いコンビ・ココリコの田中直樹とタレントの鈴木奈々が、東京・多摩川に生息する危険生物の捕獲に挑み、特定外来生物であるカミツキガメの捕獲に成功。24日に放送されるTBS系『生き物にサンキュー&VSリアルガチ危険生物合体3時間スペシャル』(19:00~21:54)でその一部始終が紹介される。
多摩川は「タマゾン川」と呼ばれるほど外来種が多く、ピラニアやアロワナなどが生息。これらの生物は在来種の生息地を荒らし、子どもなどに危害を与えるおそれもあると危惧されている。今回捕獲に挑んだカミツキガメは強いアゴの力と爪が特徴で、70センチ以上に成長することから特に危険だと考えられている。多摩川の河川敷では何度もカミツキガメが目撃されており、かつて捕獲されたこともある。
番組では、捕獲実績があり、多摩川の生物調査を行っている「おさかなポスト」の創設者、東京都のレッドデーターブックの選定委員でもある山崎充哲氏の協力を得て、捕獲に挑戦。山崎氏は調査を続け、本流の脇にできた流れのない場所にカミツキガメがいるのではないかと見当をつけて罠を仕掛けることに。特別に作った強靭な鉄製のかごにエサを入れて水中に沈めることでカミツキガメの捕獲を目指す。
山崎氏と共に捕獲に挑んだ田中と鈴木が恐る恐る仕掛けをひとつひとつチェックしていくと、鉄かごの一つに凶暴な表情をしたカミツキガメが! 千葉県の印旛沼では、カミツキガメが繁殖して現在1万6,000匹も生息しており、大きな環境問題となっているが、番組では実際にカミツキガメを捕獲することで、多摩川も印旛沼のようになる危険性があると警鐘を鳴らす。
樋江井彰敏プロデューサーは「山崎氏によるとカミツキガメに罪はなく、最後まで飼わない人間がカミツキガメを危険生物にしているといいます。ペットとして飼い始めた生き物は死ぬまで責任を持ってほしいと思います」と話している。
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