薬膳フレンチレストラン「LA BELLE LUNE(ラ・ベルリュンヌ)」(東京都中央区銀座)はこのほど、初夏の新作コレクションを発表した。
同店は、見て・食べておいしく、身体に良い"美食同源"を実現したフレンチレストラン。薬膳をベースに、旬の食材を季節に合わせた料理法で提供するという。
一品目の前菜では、野菜を提供する。最初に野菜を摂(と)ることで、血糖値の急激な上昇により起こる血糖値スパイクを抑えることが期待できるという。二品目には、「命のエッセンス」と称する食材から出る貴重なエッセンスをスープで提供する。
メイン料理には、山の恵み・海の恵みである旬の魚と肉の料理を用意する。ディナーとスペシャルコースのメイン料理の後には、健康と美容には欠かせない穀物の栄養とエネルギーをとることができる「滋養」という一品が付くとのこと。
また、それぞれの料理に合わせて提供するティーペアリング(6種類+茶を使った口直しのグラニテ)とワインペアリングも用意する。暑い季節には緑茶や発酵の軽い「青茶」、寒い季節には体を温める作用のある「紅茶」、発酵の進んだ「青茶」「プーアル茶」を提供するなど、飲み物にも"美食同源"を意識しているという。
今回の新しい初夏のメニューは、すべてオーナーシェフの柳澤義泰氏が季節に合わせ、厳選した食材と調理法を取り入れ、陰陽のバランスを取った美容と健康に良いものであるとのこと。「若返りの玉手箱」は、栄養素たっぷりの季節の野菜を彩り豊かに盛り付けたもので、ふたを開けた時のための煙の演出も用意しているという。
スープの「命のエッセンス」(ディナー)には、80度で3時間かけて蒸し煮した沖縄県産かぼちゃのスープを用意する。酵素を活かし、低温調理で甘みを増したかぼちゃは胃腸の働きを高める作用があるという。
アントレの「山の恵み」(ランチ・ディナー共通)は、千葉県産イモ豚とナッツのパテ・ド・カンパーニュ。気と血を補う豚肉と、スーパーフードのパンプキンシードやアーモンドを使用した。女性に有効な当帰や甘草を入れて煮だしたコンソメジュレを添えている。
メインの「体の源」(ディナー)は、米麹でドライエイジングした仔羊のロースト。体を温め、気と血を補う作用のある仔羊を使用した。米麹(アスペルギウス・ソーエ)でカビ付けしてドライエイジングし、タンパク質を吸収しやすく仕上げている。
そのほか、魚料理として、北海道産天然ホタテのクロッカン、デザートとして千葉県産ビワ仁ムースのデザートなどを用意している。
価格は、ランチが2,800円~4,800円、ディナーが1万円、おすすめコースが1万3,000円。
※価格はランチは税込、ディナーとおすすめコースは税別