トリップアドバイザーは5月18日、2016年にトリップアドバイザー上に投稿された日本語の口コミ評価をもとに、「旅好きが選ぶ! 日本の神社仏閣ランキング2017」を発表。2017年で2回目となる同ランキングでは、今年も上位3位は変わらず、「伊勢神宮」「高野山」「厳島神社」が昨年と同様にランクインした。
同ランキングは、2016年1月~12月の1年間に投稿された日本国内の神社仏閣や聖地、霊場に対する日本語の口コミを評価点(5段階)や投稿数等をもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。ランクインした全30施設のうち、約4割にあたる11施設がランキングに初登場となった。都道府県別にみると、茨城県、大分県、神奈川県、静岡県、宮崎県の5つの県にある施設が新たにランクインし、各地の魅力ある神社仏閣がより脚光を浴びていることがうかがえる。
初登場で16位となった「鵜戸神宮」(宮崎県日南市)は、夫婦円満・安産祈願の聖地として知られている。本殿は、日南海岸の日向灘に面した自然の洞窟内に位置しており、旅行者からは、神聖な雰囲気で身が浄化されるような気がすると高い評価を得ている。「素晴らしい!! 一度は訪れる価値あり!! 海岸沿いを走らなければならないけど、それでも行く価値は十分にある。門をくぐり抜けると階段を降りなくてはならないけど、その先の鍾乳洞の中に建てられた神社も素晴らしい」などと、本殿の神秘的な雰囲気が話題になっている。
静岡県浜松市にある井伊家の菩提寺としても有名な「龍潭寺」(静岡県浜松市)が、今年のランキングで20位に初登場。浜松市の奥浜名湖の北に位置し、豊かな自然に囲まれた井伊谷にあるこの寺は、「浜松にこんないいところがあったとは。まるで京都のようなお寺で、浜松市にこのような素晴らしいとこがあるとは知らなかった。すごい日本風な、これこそ和だなと言える場所」と、日本の歴史が感じられると注目を集めている。
また、2017年大河ドラマの「おんな城主 直虎」の舞台ということもあり、「大河ドラマの主人公一族の菩提寺ということで、すでに地元では大人気になっているらしく、観光バスで団体さんがおしかける状況になっていました」という口コミも寄せられている。
日本全国にある4万社あまりの八幡さまの総本宮と知られる「宇佐神宮」(大分県宇佐市)が、今年22位にランキング初登場となった。石清水八幡宮や鶴岡八幡宮とともに日本三大八幡宮のひとつとして知られたこの神社は、「平日の昼間に行きました。参拝する方もほとんどなく、参道、鳥居、本殿と静かにお参りしてきました。観光地のにぎやかな神社もいいのですが、このように静かだと、気のせいか、気が引き締まる思いでした。宇佐神宮は遠いのでなかなか来られませんが、落ち着いて参拝できて良かったです」と、厳粛な雰囲気を漂わせている神社として口コミを集めている。