スウェーデンのボルボ・カーズは16日、車内インフォテイメントシステムおよびコネクティビティの次世代システム開発に向け、グーグルと提携すると発表した。アンドロイドをベースにした幅広いアプリやサービスの提供をめざす。
クルマは情報端末としての利用がますます注目されている。ボルボでは、アンドロイドを基本OSとして利用することで開発のスピードや柔軟性が増し、ユーザーはコネクテッドカーの車内でのサービスを自由にカスタマイズできるとしている。グーグル、ボルボ、およびその他のアプリ開発業者によって膨大な数のアプリが開発され、クルマやその周りのコネクテッド・サービスや予報サービスなどを提供することになるという。
ボルボ・カーズの研究開発担当上級副社長であるヘンリック・グリーン氏は、「ボルボはグーグルとの提携によって戦略的に重要な一歩を踏み出しました。グーグルのプラットフォームやサービスはさらなるカスタマイズの可能性を広げ、ユーザー体験をより豊かなものにし、また、アンドロイドは開発面においてもさらなる柔軟性を提供します」と語っている。
ボルボはその他の分野でもグーグルと協調していくとしている。たとえば最近発売されたボルボ車に位置情報サービスのアプリであるグーグル・ローカル検索機能を追加する。これは、センサス・ナビゲーション・システムのアップデートを通じてリリースされる。
今回発表された提携およびアンドロイドOSについては、毎年開催されるグーグルの開発者向けイベント「Google I/O」で詳細が発表される。また、この新しいシステムは2年以内に新型のボルボ車に導入される予定となっている。