京成電鉄はこのほど、京成上野駅のリニューアルについて発表した。すでに工事を開始しており、2019年3月の完成をめざす。
京成上野駅は1日あたり平均約4万6,000人(2016年度実績)の利用があり、東京オリンピック・パラリンピック開催で訪日外国人旅行者をはじめとする利用者のさらなる増加が見込まれることから、駅機能の充実とサービス向上を目的にリニューアルを決めた。
駅が上野公園内に位置していることから、リニューアルコンセプトを「緑や文化との融合」に設定。上野公園の木々や周辺文化施設の石造りのイメージをデザインコンセプトに取り入れ、「上野の杜」を感じさせる魅力ある駅空間を創出する。
訪日外国人旅行者をはじめとした観光利用の増加に対応するため、改札外コンコースに観光案内所を設置するなど、観光案内機能の充実も図る。駅利用者の利便性向上のため、ウォークインタイプのお客様カウンターの新設、スーツケースを持っていても通りやすい幅広自動改札機の増設、スカイライナー発券カウンターの拡張なども実施する。周辺交通機関への乗換通路もわかりやすく改善する。
改札外コンコースも活用し、店舗区画のリニューアルと多機能トイレ・おむつ替えスペースを整備。集いの場をつくることで、駅空間のにぎわいを創出する。改札内トイレは全面的にリニューアルし、男女トイレの全個室洋式化と温水洗浄便座の導入、女性トイレへのパウダーコーナー設置などを行う。