Opera Softwareは5月10日 (現地時間)、「Reborn」(再生、復活)というコードネームで開発していた「Opera 45」をリリースした。今年1月に公開したコンセプトブラウザ「Opera Neon」で実験的に提供していたビジュアルやデザイン、コントロールを採用、ソーシャルメッセンジャー (Facebook Messenger、WhatsApp、Telegram)を統合した。レンダリングのベースはChromium 58だ。
モバイルユーザーはほとんどがメッセージングサービスをアプリから使用しているが、PCではWeb版を使っているユーザーが多い。デスクトップブラウザでは、メッセンジャー画面のタブが他のWebページのタブに隠れてしまって、タブの切り替えが一手間になる。最新のOperaでは、ソーシャルメッセンジャーのタブをオーバーレイまたは並べた状態で固定して表示でき、メッセンジャーに対応しながらブラウジングを継続できる。また、サイドバーにソーシャルメッセンジャーを登録することも可能。複数のメッセンジャーを使用している場合はショートカットキーでサービスを切り替えられる。
新しいデザインはモダンでシンプル、遊び心と機能性を兼ね備える。たとえば、一部のアイコンがアクティブ時に色を変えたり、プライベートモードの切り替えを派手なアニメーションで表現するなど変化や動きをユーザー体験に活かしている。新たにダークテーマが用意され、ライトとダークを選択できるようになった。
ブラウジングでは、広告ブロッカーが強化された。広告ブロックのオン/オフを切り替えた時に、自動的にページの再読み込みが行われる。また、ブロックリストの読み込みをユーザーがコントロールできるようになった。デフォルトでロードされるのは「Easylist」と「EasyPrivacy」の2つ。地域別やカスタムリストといった他のリストの追加や変更を行える。Windows版ではGPUアクセラレーションが向上しており、より多くの動画のデコーディングでGPUが利用される。
セキュリティ面では、センシティブな情報を入力する時の保護が強化された。HTTPSではない接続でパスワードやクレジットカード番号などを入力しようとすると警告が現れる。