今年のゴールデンウィークは天気の良い日が多く、外のレジャーを楽しんだ人も多いのではないでしょうか。ただ、休みを満喫した分、いつも以上にお金を使ってしまって家計がピンチ! ということになっていませんか。寂しくなったお財布の中身を見ながら、給料日までどう過ごそうと頭を抱えているかもしれません。そこで今回は、お金を使い過ぎたゴールデンウィーク明けの家計立て直し術をまとめてみました。
まずは週ごとの予算を立てよう
はじめに行いたいのは、次の給料日まで、週ごとの予算を立てることです。公共料金など毎月の固定費、買い足す必要のある生活雑貨の費用などを差し引き、1週間ごとに使えるお金を把握しておきましょう。また、ゴールデンウィーク中にクレジットカードを使い過ぎた…… という場合は、リボ払いに変更したりせず、利用分は別途用意しておきます。支払いを先延ばしにしても、あとで困るだけですので、ここで清算してしまいましょう。
ポイントや商品券を賢く使う
家計が苦しい時におすすめなのが、カードのポイントや、いただき物のデパート商品券・ギフト券などを使うこと。「一生懸命貯めているポイントを使うのがもったいない」とは思わず、少しでも支出を抑えたい時に賢く使いましょう。よく利用するお店のポイントのほか、Tポイントや楽天ポイントなどの共通ポイントも、気づけばたくさん貯まっていた、という人は多いはず。
また、商品券など金券も、もらったはいいが使い時がわからず、引き出しの中に眠ったまま…… ということはありませんか。何か特別なことに使うのもいいですが、使う機会を逃してしまいそうなら、家計を立て直すために活用してみましょう。
自炊や弁当、水筒の持参で食費を節約
使い方に意識を向けるだけで、大きな節約効果を得られるのが「食費」です。家計に余裕のないこの時期、外食や飲み会はできるだけ控え、自炊を心がけましょう。一人暮らしで自炊をすると食材を余らせてしまいそうな場合は、お惣菜やカット野菜などもうまく利用してみてください。また、ゴールデンウィーク中に食べ過ぎてしまった人も多いでしょう。季節の野菜や豆腐、鶏のささ身などヘルシー素材で調理すれば、節約だけでなくダイエット効果も得られます。
そして、夕飯のおかずを多めに作っておき、余った分は翌日のお弁当に持参すれば、ランチ代を浮かせることができます。飲み物も自宅で作り、水筒に入れて持っていけば、コンビニや自販機で買うペットボトルの節約になります。カフェ通いが日課になっている人は、回数を減らすか、インスタントコーヒーを代用して節約してみましょう。
出掛けずに楽しめる工夫をしてみよう
どこかへ出掛けたり、買い物をしたりするのは楽しいものですが、お金を使う機会も増えるものです。ウィンドショッピングのつもりでも、交通費や食事、お茶などをすればどうしても出費は発生します。ゴールデンウィークにたくさん遊んでお金を使ったなら、しばらくは自宅でできる楽しみを見つけるのもいいでしょう。図書館で本を借りてくる、DVDを鑑賞するほか、おすすめは家の中の片付けです。不用品を処分し、捨てられない物の場合はオークションやリサイクルショップに売れば、お小遣い稼ぎにもなります。また、家の中がすっきりして自分の持ち物を把握すると、物欲が納まるものです。たとえば、お金がない時でも洋服の衝動買いがやめられないという人は、手持ちの洋服を見やすく収納してみましょう。「新しく買わなくても、すでにこんな服もあった」と気付くことで、ショッピング熱がさめることもあります。
旅行やレジャーの費用は別途用意しよう
ここまでは、ゴールデンウィーク明けにできるだけ支出を抑える方法をご紹介してきました。しかし、連休や家族ででかける機会は、今後も、夏休みや年末年始など年に数回やってきます。ゴールデンウィークが終わり、今家計が苦しい……という人は、旅行やレジャーの費用を、生活費から支出してしまっていないでしょうか。そのたびに家計が苦しくなるような状況に陥らないためには、旅行やレジャーに備えて、あらかじめ「特別支出」を用意しておくことです。
特別支出とは、旅行やレジャー、帰省などのほか、年単位で支払う税金や保険料、冠婚葬祭の費用など、文字通り特別な支出に備えるものです。特別支出は、貯蓄口座とは別に、毎月コツコツ積み立てていきましょう。また、ボーナスから支出する場合は、その一部を計画的に積み立てていくことが重要です。
連休は楽しく、あっという間に過ぎてしまうものですね。ゴールデンウィークのように連続して出かける機会には、どうしても出費が多くなりがちですが、その後の生活に困ることのないよう、計画的に資金を準備しておきたいところです。来年のゴールデンウィークのほか、連休の旅行やレジャーに向けて、特別支出の積立をぜひ始めてみてください。
筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。