女優の高畑充希が10日、都内で行われた「第25回橋田賞」の授賞式に出席。ヒロインを務めた2016年度上半期NHK連続テレビドラマ『とと姉ちゃん』での演技に対して橋田賞新人賞を受賞した高畑は、本賞(置時計)と副賞(賞金100万円)を受け取り、賞金を『とと姉ちゃん』チームの忘年会で還元に宣言した。

高畑充希

高畑は「とても幸せ」と受賞に感激。「24歳の私は『とと姉ちゃん』がすべてでした。寝ても覚めても『とと姉ちゃん』、朝から晩まで『とと姉ちゃん』で、街でも"とと姉ちゃん"と呼ばれたりして、本当にがむしゃらな10カ月でした」と振り返った。

そして、「初めてドラマの主演をさせていただいたので、右も左もわからなくて、転んでは起き、転んでは起きを繰り返している中で、『とと姉ちゃん』チームがみんな優しくて助けてくれたのでなんとか乗り切れた」と感謝。「今日いっぱいお金をもらったので、たぶん今年も忘年会やるので還元します」と宣言した。

また、大阪から母親も授賞式に来ていることを明かし、「晴れ姿をみてもらえてうれしい」と笑顔。司会を務めたTBSの斎藤哲也アナウンサーが「親孝行にも使ってください」と提案すると、「半分忘年会に。(半分は母親に)あとで渡しますね」と伝えた。

脚本家・橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団が主催し、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる同賞。今回、橋田賞には土曜ドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)、『ふつうが一番~作家・藤沢周平 父の一言~』(TBS)、『人生フルーツ』(東海テレビ)、NHKこども幼児番組(NHK)、俳優の船越英一郎、女優の新垣結衣が選出され、橋田賞大賞は該当なし。特別賞には、俳優の中村吉右衛門と、昨年11月4日に亡くなったドキュメンタリストの吉永春子氏が輝いた。