相鉄グループは10日、2017年度の鉄道・バス設備投資計画について発表した。鉄道事業(相模鉄道)では「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトに沿った新型車両の導入や既存車両・駅のリニューアルなどを進める。バス事業(相鉄バス)ではさらなるバリアフリー化推進を目的に、大型・中型ノンステップバス20台を導入する。
今年度の設備投資の総額は105億円。うち98億円が鉄道事業、7億円がバス事業に投資される。鉄道事業では2019年度下期に予定される相鉄・JR直通線開業、2022年度下期に予定される相鉄・東急直通線開業に向け、新型車両が順次導入されることになった。今年度は1編成(10両)導入し、詳細は6月頃に発表予定とのこと。
「デザインブランドアッププロジェクト」の取組みとして、既存車両・駅のリニューアルも実施。9000系リニューアル車両はすでに運行開始している2編成に加え、今年度は2編成(計20両)導入して計4編成とする。車体を「ヨコハマネイビーブルー」に塗装し、車内の座席のバケット化、車内案内表示の液晶画面化など内外装の改良を行う。駅舎のリニューアルは今年度、西横浜駅・緑園都市駅・弥生台駅にて実施予定とされた。
鉄道事業ではその他、8000系2編成(計20両)においてVVVFインバータ装置(モーター制御装置)とSIV補助電源装置を新装置に交換し、保安度の向上を図るほか、2018年度に予定される星川~天王町間上り線高架化に向けた工事も引き続き推進する。二俣川駅南口再開発事業に合わせた駅舎改良工事(駅舎の上層増築、コンコース階のリニューアルなど)、鶴ケ峰駅上下線ホームへの待合室の新設、和田町駅・相模大塚駅・さがみ野駅・緑園都市駅への行先案内表示装置の設置なども予定されている。
バス事業では新たに乗合バス20台を導入。変速ショックの少ないオートマチックトランスミッション、乗客が乗降しやすいニーリング機能(エアサスペンションの空気圧を調整して車体を傾け、乗降口側を低くして乗降りを容易にする機能)を採用した大型・中型ノンステップバスとのこと。2018年度の利用開始に向け、IC定期券導入の準備も進める。