不動産投資で失敗したことがある投資家は40.7% - どんな失敗?

不動産投資や収益物件の情報サイトなどを運営する健美家は5月9日、「不動産投資に関する意識調査(第7回)」の結果を発表した。同調査は4月5日～19日、同社が運営する不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家」に登録している会員の約6万名を対象に、インターネット上のアンケートで行われ、456名から有効回答を得た。

現在の不動産投資市場は売り時? 買い時?

「投資用不動産は売り時? 買い時?」

現在の不動産投資市場について聞くと、半数以上となる54.8%が「売り時」と回答。「買い時」と答えた人は11.6%にとどまり、「どちらとも言えない」が33.6%だった。

「売り時だと思う理由」

「売り時」とする理由は、「価格が高騰しているから」(85.2%)が最も多く8割を超える結果に。以降「投資家増加で需要があるから」(56.8%)、「低金利で融資が付きやすいから」(48.4%)、「低利回りでも売れるから」(38.8%)と続いた。

「買い時だと思う理由」

一方、「買い時」とする理由では、「低金利だから」(64.2%)、「オリンピック効果で、景気上昇・地価が上がると思うから」(37.7%)、「融資が通りやすいから」(22.6%)が上位に並んだ。

物件の購入と融資について

「購入しなかった理由」

2016年9月～2017年4月に物件を購入した人の割合は42.8%と、前回調査より6.7pt減少。購入しなかった理由を聞くと、「希望する条件に合わなかった」(41.0%)や「価格面で折り合いがつかなかった」(37.5%)と回答した人が多かった。

「融資の際に利用した金融機関」

「物件を購入した」と回答した人に、融資の際に利用した金融機関について聞くと、「地方銀行」(28.3%)が最多となったが、その割合は前回調査から8.2pt減少した。続く「政府系金融機関」(12.8%、前年比+2.2pt)と「信用金庫」(12.8%、前年比+4.1pt)は、それぞれ前回よりシェアを増やす結果に。一方、前回調査で2位だった「都市銀行」(7.8%)は、前年比5.7ptの減となった。