ファイルメーカーは10日、カスタム App作成の統合プラットフォーム「FileMaker 16 プラットフォーム」のリリースを発表、同日販売を開始した。価格は個人向けシングルライセンスの「FileMaker Pro 16」が税別38,000円、同じく個人向けシングルライセンスの「FileMaker Pro 15 Advanced」が税別63,000円、「FileMaker Server 16」が税別99,000円(ボリュームライセンスのみ)、「FileMaker Licensing for Teams (FLT) 5 ユーザ接続」は、96,000円(年間利用料金)となっている。FileMaker Licensing for Teamsについては、最大500ユーザー接続まで拡張購入ができる。
FileMaker プラットフォームには、ビジネスチームがカスタム Appを作成、共有、および実行するために必要な機能が含まれ、モバイル、クラウド、およびオンプレミスで展開するカスタム Appの設計と配信をシンプルかつ素早く行える。
FileMaker 16の主な新機能は以下の通り。
モビリティ
スクリプトを使用したアニメーションとトランジションを追加。iOSアプリ「FileMaker Go」でカスタム Appを操作する際、視覚的なトランジションを盛り込んだことで、よりわかりやすくユーザーを誘導できるようになる。また、領域監視のスクリプトステップを利用することで、iPadやiPhoneがiBeaconに近づいた際、自動的にアクションを実行したり、ジオフェンスに入った時に自動で位置情報を取得するといったことが可能となる。
統合
強化された cURLオプションや、あらかじめ定義された JSON関数を FileMaker Proで使用でき、他のWeb サービスやアプリケーションとのデータ交換が容易になる。
開発
新しいレイアウトオブジェクトウインドウでは、レイアウト上のすべてのオブジェクトを階層的に表示された一覧で確認できる。これにより、オブジェクトのセットをグループ解除しなくても、1 つのオブジェクトに対して簡単に変更を加えられるようになる。
スケーラビリティ
FileMaker WebDirectを経由してアクセスする場合、最大500ユーザーが同時にカスタム Appを使用可能となるので、チーム全体でのデータ共有がしやすくなる。
セキュリティ
サードパーティの認証プロバイダを使用したOAuth 2.0によるシンプルな認証情報管理の採用で、カスタム Appのセキュリティと安全性が向上。Amazon、Google、およびMicrosoft Azureのアカウント認証情報があれば、それらを利用してFileMakerベースのカスタム Appにログインできる。
また、iPadおよびiPhone用のユニバーサルアプリ「FileMaker Go 16」も本日より提供を開始。iTunes App Storeより無料でダウンロードできる。FileMakerソフトウェア製品のボリュームライセンスは、FileMaker法人営業窓口およびオンラインオーダーフォームでも見積りや注文を受け付けている。