ロックバンド・X JAPANのリーダー・YOSHIKIが、5月16日(現地時間)に米ロサンゼルスで頚椎人工椎間板置換の緊急手術を行うことが10日、明らかになった。所属事務所が発表した。

YOSHIKI

事務所によると、YOSHIKIは身体を酷使する激しいドラムプレイにより、2009年7月に頸椎椎間孔狭窄症と診断され、頸椎椎弓切除・頸椎椎間孔切除の2つの手術を受けたが、約半年前から頸椎椎間板ヘルニアの悪化で、手・腕に麻痺・強度のしびれなどの症状が現れ、すでに演奏にも支障をきたしていた。病院で精密検査を受けた結果、「頸椎椎間孔狭窄症」(左腕の神経根障害及び椎間板C5-C6の位置に椎間板ヘルニア)と診断され、 日米双方の医師と何度も協議を重ねた上で、手術をせざるを得ない状況となったという。

日本の医師からは、「今のYOSHIKIの首の状態は、まるで引退を余儀なくされたラグビー選手のような強烈なダメージの受け方であり、肉体的にも精神的にも限界がきているのではないか」と告げられたとのこと。去年のVisual Japan Summitでのパフォーマンスや、日本・香港のYoshiki Classical Specialツアー、今年の米カーネギーホール公演、そして英ウェンブリーアリーナ公演など立て続けにパフォーマンスが続き、さらに映画『We Are X』のプロモーションとして20以上にも及んだ各国映画祭に参加したことも現在の病状に影響を及ぼしたという。

また、アメリカの主治医は「今の首の状態のままではアーティスト生命に支障をきたすばかりか日常生活さえもままならない状況なため、緊急に手術することを決定しました」とコメント。「去年10月に日本で行われたVisual Japan Summitで症状が再発し、今年1月の米カーネギー公演では既に左手の感覚を失い、3月の英ウェンブリー公演後、症状はさらに悪化しましたがそのままレコーディングを続けていました」と明かし、「症状が深刻化したため、日米のドクターと話し合った結果、このままではアーティストとして再起不能になると判断し手術をする運びとなりました」と経緯を説明した。

手術は5月16日に米ロサンゼルスの病院にて行われる予定で、5月に予定されていたスケジュールは全てキャンセル。7月に予定されている「X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X」、8月から9月にかけて予定されているYOSHIKIプレミアムディナーショーなどの開催は現在緊急協議中で、対応が決定次第、発表される。